この季節になると、近所の薪ストーブの煙に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。私もそうで、複数のお宅からモクモクと煙と臭いがただよってきます。使い方が下手なのか、薪が良くないのか、それとも両方なのか……。
しかしいくら不快でも、家ごと移動して避けるわけにもいきません。相手にお願いしても改善されないなら、こちらは我慢することしかできないのです。法律で使用が認められているものですし、煙の規制も無いなら他に手はありません 。。
とは言えそんな環境であっても、できる範囲で快適に生活したいもの。そこで私は、藁にもすがる思いでわずかでも不快感を軽減できる方法がないか模索しました。
本ページでは、私が考えた薪ストーブの煙に起因する各種問題への自衛・対策方法をご紹介します。あくまで「わずかでも」不快を軽減するという趣旨ですので大きな効果はありませんが、少しでもお役立ていただければ幸いです。
煙被害の状況・酷さは人それぞれだと思いますので、取り入れられそうな部分だけ参考にしてください。
洗濯物に臭いがついて困ることへの対策
洗濯物を干している時に薪ストーブの煙を浴びてしまうと、当然煙の粒子や臭いが付きます。濡れているためか簡単に臭いは付き、一度付くと洗い直さないかぎりとれません。
これはベランダ喫煙やバーベキューでも同様の問題が発生していますね。
洗ったばかりなのに、有無を言わさず汚されるのは心理的にもすごく不快になるもの。まずはこの洗濯物問題について考えてみたいと思います。
不在になる場合は外に干さない
そもそも、煙に気づいてすぐに取り込めば被害は小さいです。良い感じはしませんが、比較的イライラも小さいですよね。
しかし不在の場合等、たくさんの煙にさらされてしまったらどうしようもありません。帰ってきて洗濯物を取り込もうとしたら、鼻を近づけなくてもわかるくらいめちゃくちゃ臭いがついていた……なんてこともありますよね。
げんなりしながらもう一度洗濯機に放り込む気持ちといったら、惨めですし、とても腹だたしい気持ちになります。加えてそんなことで心を乱すのもいやなものです。
そこで場合によっては、以下のように根本的な対策を採ることを考えてみてはいかがでしょうか。
- 不在にする時はいっそ洗濯しない
- 不在時は外に干さずに部屋干しにする
不快な思いをしたり「今日大丈夫かな」と気にしたりする位であれば、いっそこのように対策する方がスッキリする。そう思える方には向いている方法だと思います。
完全室内干しにする
不在時以外でも、「今日は使われるかな」「今日は曇りだから微妙だな」という気遣いをすることに、面倒や腹立たしさを感じる方もいるでしょう。「何でこっちが気を使わなければいけないんだ」と。
私も一時期そう思っていたこともあり、思い切って完全室内干し切り替えていたこともありました。
今は室内干し用の物干し:ホスクリーンという非常に便利なアイテムが売られていますので採用しました。
私は一番人気だというSPC型というものを使いましたが、いっぱいの洗濯ハンガー(物干しハンガー?)を3つ掛けてもびくともしません。SPC型は8kg程度と最小ですが、型によっては最大で15kgまで掛けられるようです。
というわけで、あまりに外の環境が酷い&家族の了承が得られれば、冬のみ室内干しするのも一つの選択肢としてありでしょう。
冬場は乾燥するので加湿器の代わりにもなりますし、雨でなければそこそこ乾きます。ホスクリーンなどの環境を用意すれば干すこと自体はストレスはほぼありません。
唯一気になるのは部屋干し特有の臭いですが、気になる方は室内干し専用の洗濯洗剤を使うとよいでしょう。
我が家は妻の「外に干したい」ストレスがある日爆発し、室内干しは止めました(汗)。次項以降で説明する方法で、なんとか外干ししています。
相手の使用パターンを観察・分析して外に干す
相手が薪ストーブを付けない時間帯に洗濯物を干せれば、問題は解決します。難しいようですが、私の環境では相手の使用パターンを観察・分析することでうまく干せるようになってきました。
というのも生活は同じような毎日の繰り返し。いろいろな条件によって影響があるものの、ある程度パターン化されるからです。
薪ストーブが使われそうな条件も、ある程度パターン化されることは多いでしょう。利用された日時等のメモをとり観察・分析した結果、私の場合は以下のような要素が影響するようでした。
- 曜日
- 平日・祝日
- 天気・気温
- 体感温度
日中(10時~16時)によく使われるのは寒さが厳しく感じる日、雨や雪の日等でした。簡単に言えば天気が悪く体感温度が低い日です。あとはご主人がお休みの日(休日・祝日等)も使われやすかったです。
天気が悪いにはもともと洗濯に向かない日だったので止め、晴れの日をメインに。そしてご主人がお休みの曜日・祝日は控えることにしました。結果今では被害に遭うことは大分減っています。
「今日はなんとなく使いそう」というような、明文化できない経験則も大きいと思います。これは何年か住むことで自然と体得できるものと考えられます。
しかしながら曜日・時間帯・天気問わずバンバン使うようなお宅が周辺に1戸でもあれば、残念ながら予測は難しいことになります。
相手と同じタイミングで洗濯物を干す・取り込む
観察・分析なんて難しい……
実際問題、そういうこともありますよね。。
観察・分析するにはある程度の期間が必要です。使われ始めてすぐだと情報が少なすぎるため、そのような状況で的確な分析などできるはずもありません。
そんな場合に、簡易的な判断方法もあります。ただし1つ条件があり、対象の薪ストーブ設置宅の物干し場(ベランダ等)を確認できる必要があります。
判断自体はとても簡単。薪ストーブ設置のお宅に洗濯物ががっつり干してあるかないかをチェックするだけです。
干してあればこちらも洗濯&干して良い時間帯(である可能性が高い)です。取り込まれたらこちらも早めに取り込む。干してない日は、こちらも洗濯しなければOK。簡単ですよね。
これにはいくつかの合理的な理由があると思います。
- 天気が良いときに洗濯&干したいから
- 天気が悪いときに薪ストーブを使いたいから
- 洗濯物を外に干しているときは薪ストーブを使いたくないから
- 薪ストーブを使うなら室内干しの方が乾きやすいこともあるから
乾燥機が無いお宅であれば、誰だって天気の良い日に洗濯物は外で干したい。そして天気の悪い日に暖まりたい&室内に干すものです。
もちろんこの条件にあてはまらないこともあると思います。ただ、少なくとも私の周りの薪ストーブユーザーさんは、煙を出しながら同時に洗濯物をがっつり干しているお宅は見かけませんね。逆に周りが洗濯物を干しているのに煙をもうもうと出していることはありますが……。
一つの簡易判断法として、参考にしていただければ幸いです。
給気口から臭い・煙が入ってしまうことへの対策
薪ストーブで一番いやなのは、給気口から室内に煙が入り込んできてしまうことではないでしょうか。日常生活に強制的に割り込んでくる臭いには、ほとほと困ってしまうものです。
煙や臭いからは逃げられないので解決することはできませんが、わずかでも緩和できるかもしれない方法をご紹介します。家の設備や性能・被害状況によって異なりますので、採用できそうなものだけご参考ください。
24時間換気&その他の換気を一時的に止める
給気口から外気を取り込んでしまう原因の多くは、24時間換気システムにあります。給気口から外気を取り込み&排気口から排気するこのシステムは、2003年の改正建築基準法により原則導入が義務づけられました。
この24時間換気システムにより外気を室内に取り込む際、一緒に煙も取り込んでしまうのです。
であれば話は簡単で、焚きつけ時等、特に煙が多く発生している時だけ24時間換気を止めてしまう方法があります。そうすれば室内への煙の流入は大幅に減らせるため、室内は臭いづらくなります。
数十分して焚き付けの煙がおさまってきたらまた付ければOK。比較的簡単にできる解決方法ですね。
なお、実際には換気設備は専用の24時間換気ファンだけとは限りません。浴室やレンジフィルターにも常時換気機能がついていることもあり、全てを止める必要があります。これ、非常に大事です。
というのも、1つでも止め忘れると室内の負圧が無くならないため(給気口ではなく)排気口から逆流する形で室内に煙が流入してしまう可能性があります。排気口は常に排気されることが前提なため、普通はフィルターがついていません&閉じる機能はありません。
直に有害な煙が室内に入り込んでしまうので注意してください。
ちなみに気密性が低い家の場合は隙間から煙が流入してしまい、効果が低い可能性もあります。効果的かどうかは実際に試してみてご判断いただくといいかもしれません。効果が低ければ、以降の別の方法をお試しください。
我が家は24時間換気のスイッチが複数箇所あり、浴室やレンジフィルターにも換気があります。面倒になってこの方法は止めましたが、スイッチがセントラル方式などで1カ所なら採用しやすいかもしれません。
臭わない方角がもしあれば、その方角の窓を開ける
一般的な住宅でよく採用されている第三種換気は、排気口のファンにより室内の空気を外に出し、室内を負圧にします。負圧がもとに戻ろうとして生じる力により、給気口から空気を取り入れるという仕組み。これをうまく利用します。
やり方は簡単です。例えば建物の東側だけ臭くて西側は臭くないという場合は、西側の窓を1箇所でも開けるだけ。全開でなくても大丈夫です。私の環境だと、面積の大きい掃き出し窓なら10cmくらい開けるだけで効果的でした。
原理としては、開けた窓からの給気量が圧倒的に多くなるため、室内の負圧が働きにくくなるからです。つまり全ての給気口で、給気が少なくなっている状態です。ただしゼロではないので、この場合は東側の給気口を閉じればなお効果的でしょう。
窓を開けるのが嫌であれば、給気口の開け閉めのみで対応する方法もあります。先ほどとはアプローチが変わり、煙い方の給気口を閉じるだけです。
先ほどの例で言えば、東側が臭うのであれば東側付近の給気口を閉じる。そして西側の給気口は開けたままにする。これで西側の給気口をメインに給気してくれます。ただし窓の方が給気面積も大きいため効果は大きいです。
臭いがおさまったら必ず元に戻しておきましょうね。
気になる部屋の給気口は締めておく
「この時間に&この部屋にだけは絶対煙が入ってきて欲しくない!」という部屋があると思います。例えばキッチンだったり寝室だったり等など。
給気口は各部屋にあると思いますが、そんな1~2部屋だけ給気口を閉じます(他は閉じない)。たったそれだけでその部屋は、よほど外が激臭状態でなければ臭わなくなります。つまりは煙のセーフルームです。
1つ前の給気口の操作とやっていることはほぼ同じなのですが、あちらは煙が発生してから対応する方法。こちらはあらかじめ閉めて備えることも可能です。
私の場合、寝室の給気口は夜間のみ基本的に閉じている時期がありました。寝室は私にとっては最も清潔に保ちたいエリアだということ。そして薪ストーブが使われるのは夜~早朝が多いからです。
ほぼ臭わないと思えるだけで、精神的にも安心して寝ることができます。
ただ、ダウンドラフトが発生して辺り一面が強い悪臭に包まれるレベルの時は、さすがに引き違い窓の隙間から臭いが入ってしまうようです。100%ではありませんが、日常レベルではほぼ臭いません。
閉じるカ所を増やすと、給気できる場所が不足するため気密性の悪い窓などから煙が入ってしまいます。そのため1~2部屋くらいまでがお勧めです。
外が煙い時にはレンジフードを使わない(料理を控える)
住宅の中で、24時間換気システムのファンよりも強い換気能力を持つ機器をご存じでしょうか。それはキッチンにあるレンジフード(換気扇)です。
壁にファンがつく昔ながらの小型タイプはそこまでではないようですが、最近のレンジフードは超強力です。強にすると400㎥/h~500㎥/hほどの風量があります。我が家についている24時間換気のファンは、1箇所あたり50㎥/h。つまりはそれらを8~10個付けたのと同じ程度の風量となります。
つまりは外が煙い時に料理をしていると、それだけの風量を給気口から室内に取り込んでしまうということです。薪ストーブを付け始めたな、と気づいた時は料理のタイミングをずらすか、一時料中止すると効果的です。
中断できない場合は、弱火程度であれば風量を弱にするのも手です。
料理の煙を排煙しながら薪ストーブの煙を室内に吸煙しちゃいますからね。
「なんでこちらが合わせなきゃならない!?」と気分的には気に入らないという方もいるかもしれません。しかし避けられない天災のようなもの、と思えば気にならなくなってきます。私は地震が来たら火を止める、みたいなものとして対応しています。
給気口を開閉できるタイプに付け変える
近年の給気口には、給気口の開閉付きが当たり前になっています。もしも開閉できないタイプの場合、賃貸でなければご自身で変えるのも良いと思います。工務店に依頼するのも良いですが、電気などは不要ですので専門業者でないとできないというわけではありません。
特に交換をお勧めできるのは、フィルターが装着できないタイプの給気口をお持ちの方です。開閉+フィルターが付けられるという2つのメリットがあります。
給気口のパーツは普通にモノタロウとかで売っていますので、サイズを調べるのと、適した工具さえあればできるはずです。
室内の臭い・有害物質が気になることへの対策
どんなに対策しても、多かれ少なかれ室内に臭い・有害物質が入ってきてしまうことは避けられません。特に小さなお子さんやペットがいれば吸わせたくないですよね。
身体的&心情的にも気になるこれらの臭い・有害物質についての自衛・対策法です。
給気口フィルターを付ける
窓を閉じている場合、室内に臭いや有害物質が入ってくる経路の大部分は給気口からです。そのため、給気口で有害物質を減らすことができれば効果的&合理的と言えるでしょう。
最近の住宅の給気口には、元々フィルターがついていることも多いと思います。しかし少し前の建物だと備わっていないケースも少なくありません。その場合はフィルターを取り付けるだけでも有害物質量は違ってくるはずです。
残念ながらフィルターを通しても臭いことは変わらないかもしれませんが。
既存の給気口にそのまま取り付けられる場合は問題無いのですが、そうでない場合の選択肢は以下の二つです。
- 給気口自体をフィルターがつけられるものに変更する
- 既存の給気口の上にフィルターを付ける
先ほども触れましたが、給気口の開閉機能がない場合は給気口自体を変えても良いかもしれません。ここでは後者の方をご説明します。
給気口の上に付けるって!?うちのも付けられるでしょうか。
特殊な形状をしていなければ大抵は取り付けられます。給気口フィルターの先駆けは、私が知る限り「エリア」という商品です。既存の給気口の上から覆うようにして設置します。
私も約15年くらい前に知って当時すぐに付けました。賃貸でしたが跡が残ること無く付けられたのが良かったです(付ける年数によっては跡が付きそう)。
エリアに付いているフィルターはPM2.5にも対応しているので、薪ストーブの煙にも効果があるのではないかと考えられます。
取り付けられるのかも含め、エリア公式サイトで確認してみてください。製品自体はAmazon.co.jpでも買えます。
給気口フィルターを高性能な物に変える
もともとフィルターが備わっている場合でも、申し訳程度で性能が高くないケースもあるかもしれません。その場合は、より高性能なフィルターに取り変えることで有害物質を低減できる可能性があります。
例えば先ほど取り上げたエリアのフィルターのラインナップは2つ。標準の方でもPM2.5対応、高機能版はPM0.3にも対応しています。PMだけを見れば良いわけではないようですが、少なくとも高機能な方が有害物質を絡め取ってくれる可能性は高くなるでしょう。
ちなみに私はPM2.5対応の方を2枚重ねで使っています。PM2.5の方のみ、2枚重ねで使うことが可能と明記されているので問題ありません。
薪ストーブの煙はPM(粒子状の物質)が発生しますので、最低でもPM2.5程度は対応しているフィルターが良いのではないでしょうか。
空気清浄機を利用する
高性能な給気口フィルターを通しても、臭いが無くなることはありません。臭いが何割か減るくらいではないでしょうか。つまりはまだ臭い物質が室内に入ってきているということ。
そこで空気清浄機と併用することが効果的です。例えばこんな実験をしたことがあります。
薪ストーブの煙が複数の部屋に充満してしまったことがあり、片方に空気清浄機をフルパワーにしておき室外に出て10分待ちました。その後部屋に入ってみると、空気清浄機のある部屋のみ臭いませんが、無い部屋はまだ臭いました。
何となく違うというレベルでは無く、明確に違いが感じられましたので空気清浄機は効果があると考えられます。
ちなみにSHARP製の空気清浄機です。フィルターの性能にもよるかもしれません。
なお、私は通常は自動運転にしています。空気清浄機が臭いや有害物質を感知したときに自動でパワーを上げてくれるというもの。明確な臭いを感じた時だけ、手動でフルパワーにしています。
私が気づくより早く反応することもしばしばで、それなりの臭い物質を感知してくれているのだと思います。
空気清浄機については以下の関連記事もご覧ください。
できれば空気清浄機は複数台用意する
正直言って、空気清浄機が1台だけあってもワンルームでもなければあまり効果は感じづらいと思います。置いた部屋だけ改善したとしても、他の部屋は普通に臭うからです。
私は2台用意していますが、部屋に充満してしまいそうな位臭っている時は10分くらいフルパワーで回して各部屋に移動して……を繰り返しています。お分かりの通り非常に面倒です。
周辺の臭いが強い場合、理想的には1部屋1つあってもいいなと思っているほど。お値段は1~2万しますので現実は躊躇してしまいますけどね。
とは言え子供部屋だけ……という使い方もできます。まだ一空気清浄機をお持ちでない方には強くお勧めします。
もしも複数台設置のため、安い空気清浄機が欲しい!という場合は、SHARPの空気清浄機1台分の価格で、2台買ってもおつりがくる以下の記事も参考にしてください。
精神的な健康を守る対策
快適に生活するためには、煙の臭いや健康面という分かりやすい被害を低減するだけでは十分ではありません。
薪ストーブ問題はストレス・いらだち等も伴うため、精神面にも強く影響を与えます。それらによって睡眠障害、夫婦げんか、うつ病等などが発生してしまうこともあるでしょう。
目に見えないため分かりづらいですが、精神的な健康に対する自衛策・対処法は重要と思います。
怒らない・イライラしない
私は当初、煙や臭いに対していちいち怒ったり、イライラしたりしていました。「めちゃくちゃ臭い。何でこんな住宅街で薪を燃やしてるんだ。自分たちは暖かくていいだろうけど、煙を押しつけられるのは迷惑で理不尽この上ない」……と。
しかしそれは全く意味の無いことだと思い至りました。だって怒っても何も変わらないですから。むしろ悪いことしかありません。悪いことなら以下のようにたくさんあります。
煙被害や、それが改善されないことに対する怒りは強いストレスです。この時人間の体内では、コルチゾールやアドレナリン、ノルアドレナリン等のストレスホルモンが大量に分泌されます。
これらは動悸・不安・高血圧・うつ病・不安・不眠症・集中障害・体重増加などに影響することもあるようですね。
そんな小難しいことを持ち出さなくても、最も分かりやすいのは家庭内の空気が悪くなることだと思います。私もイライラから、仲の良かった妻と些細なことから何度もケンカになりました。
けんかにならずとも「イライラしていて恐い」と言われてしまったことがあります。結構ショックでした。
つまり怒っても良いことはひとつもありません。怒りは自分で制御できることですので、自分で選択すれば怒らないことは可能です。自分の反応を変えるだけで、イライラせずに穏やかにいられるようになります。
怒って損をするのは自分だけ。今でもたまに失敗しますが……。
こちらについては以下記事でさらに詳しく書いていますので、ご興味ある方はご参考ください。
相手の悪口・文句を言わない
怒らないだけではなく、相手の悪口を言わないのも自分自身の心を守るために重要だと思います。
例えば「腹立つ」「最悪」「うざい」「無神経すぎ」など、薪ストーブ利用者の悪口になるような言葉。口に出しただけでイライラを助長すると言うこともありますが、自分で思い込んでしまう問題もあります。
相手の悪口・否定的なことを言う度、この感情は積み重なっていきます。つまり言えば言うほど、相手を憎い対象だと思ってしまうのです。それだけでも問題ですが、もっと恐いのは、憎しみは自分だけでなく家族にも伝播していくことです。
防止するための最善手は、例え否定的な感情を抱いても悪口や文句を言わないこと。これだけで自分と家族の心が守られると思います。
お恥ずかしい話ですが、まだ越してきてすぐのこと、私はまさにこうなってしまいました。今では考えを改め、当初ほど嫌悪感は無くなりました。
まだ伝えていなければ我慢せずに伝える
私も相手に伝えるまでに年単位で我慢しましたが、我慢しすぎだったと反省しています。我慢を積もり積もらせすぎると精神衛生上よくありません。我慢は積み重なるものだからです。
騒音やバーベキュー問題による障害・殺人事件も耳にしますが、これも積もりに積もった我慢が爆発した結果ではないでしょうか。
煙で困っていることを相手に伝えること。たったそれだけで、改善する・しないにかかわらず心は軽くなります。相手も迷惑を掛けていることに気づいていないこともありますので、伝えることは自分のためにも相手のためにも大事だと思います。
そもそもなぜ我慢してしまうかというと、ご近所関係があることから相手に「クレーム」を言いづらいからではないでしょうか。
しかし、「臭くて迷惑だ」等の自分の感情や改善要求(クレーム)として伝えるのでは無く、あくまで煙が流れてくる事実を伝えることが大事です。そう考えれば言いやすいですし、お互いに感情的になることを防げることでしょう。
まとめ
自分でできる、薪ストーブの煙に対する自衛・対策法を4つのグループに分けてご紹介しました。
洗濯物問題。煙が室内に入ってくる問題。有害物質を減らす問題。精神的な問題。……本当にいろいろあります。なぜ憧れのマイホームを建てて、かえって苦労してるんでしょうね(汗)。
最初にも書いたとおり、大きな効果までは見込めません。ですが少しでも状況の軽減・緩和にお役立ていただければ幸いです。
もしも薪ストーブご利用される方がご覧になっていた場合は「ご近所さんがこんな苦労をしてることもあるんだな」ということを知っていただければと思います。
コメント