私は、野焼きや薪ストーブの被害がある地域に住んでいます。特に秋・冬の薪ストーブは日常的に使われるので、非常に困っていました。
特に困るのは、料理やお茶を入れる際、ガスコンロ使用時に換気扇で大量の煙・臭いを家に吸い込んでしまうことです(その理屈はこちらで書いてます)。
しかし我が家はIH・オール電化ではなくガスなので、一酸化炭素中毒防止のため、換気扇は止められません。。
その後ポータブルIHクッキングヒーターを使うようになり、それで解決しましたが、もう一つ良いものを発見しました。
それは、収納の奥の奥に眠っていた電気ケトルです。これが思いのほか快適だったので、野焼き・薪ストーブ等の煙・臭いに悩む方に共有したいと思います。
電気ケトルってなに!?
すでにご存じの方が多いと思いますが、軽く電気ケトルについて触れておきます。そのままですが、電気を利用したケトル(要はヤカン)です。
ティファールでおなじみかもしれませんね。
換気扇を付けなくてよい
普通のヤカン・ケトルはオール電化でなければガス火で沸かしますので、先述の通り換気扇の動作はマストです。
しかし電気ケトルは、コンセントに繋げてスイッチを入れればお湯が沸きます。当然一酸化炭素も発生しないため、換気扇を回す必要はありません。
無意識で使えるアイテム
以前はガスでお湯を沸かすとき(換気扇をつけるとき)、周囲が臭いやすい時間帯において、給気口出口の臭いをチェックしていました。
外臭くないかな、焚き付けしていないかな。臭かったら後にしよう。
これを神経質と思う人は、おそらく痛みをご存じない方です。薪ストーブの焚き付け時など、外が強めの臭いの時に換気扇を回すと、家中に臭いが充満してしまうからです。
薪ストーブ+野焼きが日常的にある私は、その対策を息をするかのごとく組み込まれています。ですので、何も考えずにコンロを点火することはなくなってしまいました。
お茶でもいれようかな、というのもちょっとした精神的ハードルとなり、不自由さを感じていたのです。
しかし(ポータブルIHヒーターと)電気ケトルをひっぱり出してから、また気軽にお茶が楽しめるようになりました。何も考えずにスイッチを押せるというのは、普通なことですが幸せを感じます。
安全&お湯が沸くのが早い!
個人的には性能や安全面は二の次に考えていました。しなしながら実際に使ってみると、それらでも思いのほか有益さを感じられます。
まず、お湯が沸くのが早いです。それに特化しているわけですから当然かもしれませんが、これはありがたいことです。
また、私が使っている電子ケトルは、お湯が沸けば自動で電源が落ちますし、側面にふれてもあまり熱くありません(おそらくティファールのは素材的にもっと熱くなさそう)。安全面でもGoodです。
非常に手軽(ものによる)
家はガスコンロだけど、ポータブルIHヒーターがあれば不要かな
……と私も思っていたのですが、私の場合は普通に使い分けていて、メリットが感じられます。
私が使っている電気ケトルは、スイッチが物理スイッチで突起上になっています。水を入れてそのままスイッチをちょんと押し下げるだけでお湯が沸くので非常に手軽です。
対して私のポータブルIHヒーターは、平坦なスイッチを2度押す必要があり、必要に応じて温度設定も変えなければいけません。
しかも操作時のピーピー音がうるさい……というわけで、電気ケトルで済むものはそちらを優先して使っています。
電気ケトルの使えるシーン
ティータイム
各種ティータイムに、電気ケトルはピッタリです。私&家族は以下用に、毎日何度も使っています。
- コーヒー
- お茶
- 紅茶
ほんのわずかな時間ですが、毎日&何度もとなるとかなり違います。利用のハードルがゼロ。その都度無意識にスイッチを入れられるのが、本当にありがたいです。
カップ麺・カップ焼きそば
私はカップ麺・カップ焼きそばが好きです。チープさが良いですよね。夜、飲んだ後に食べることもあります(汗)。
そんな時、外気の臭いを気にかけてからコンロを点火することなく、カチっとするだけでお湯を沸かせる。しかも沸くのも大変早い。
安心&さっと食べられるということもあり、大変重宝しています。
湯たんぽ
私は真冬、家族分の湯たんぽを作ってから寝ています。そこそこのお湯が必要になる&夜なので、比較的外が煙いことも多く困っていました。
その後、私はIHポータブルヒーターが家にあることに気づきそれを利用しています。
IHポータブルヒーターをお持ちでない方にとっては、これも電気ケトルで補えるのではないかなと思います。
後述しますが、大きめなものでないと不便かもです。
料理時の補助
もちろん、電気ケトル自体で料理はできません。しかしながら、料理には各種お湯が必要になることが多いもの。そのお湯部分を電気ケトルで補うことで、ガス(換気扇)を使う機会を減らすことが可能です。
例えば……
- 各種麺類のお湯(ラーメン・パスタ・蕎麦・うどん)
- 鍋用のお湯
- ゆで卵を茹でるお湯
- カレー・シチュー用のお湯
水からガスで沸かすよりも、電気ケトルで沸かしてから料理に使えば、調理時間(換気扇を付ける時間)の短縮になります。
特に生うどんやラーメンなど、多めのお湯が必要なシーンでは重宝しますよ!
私の場合、素材のカットや下ごしらえ、合わせ調味料、必要時はお湯を沸かすなど完全に準備。そこからガスコンロを点火し、一気に調理することでガスを使う時間を減らしています。
ちなみに、ポータブルIHクッキングヒーターがあれば、さらにガスを使う機会を減らせますよ。特に茹でる系のものや、各種鍋はこちらの方が便利ですね。
購入時の注意点
私自身、使っていて感じたことを元に、購入時の注意点を2点挙げたいと思います。
注ぎ口
一口に電気ケトルといっても、用途によりラインナップがあります。その一つが注ぎ口です。
例えばコーヒー用に、注ぎ口が細いタイプのものもよくあります。これは、ちょぼちょぼと出せるのでコーヒー粉を蒸らすのにはちょうど良いですが、本ページの趣旨にはあまり適さないかもしれません。
逆に、注ぎ口の広いヤカンタイプのものは、ドバッと出るのでコーヒーを蒸らすのは向きませんが(できなくはない)、本ページの趣旨には良いかもしれません。
容量
電気ケトルはサイズが小さめなものが多いのがデメリットです。購入の際は、容量をチェックされることをお勧めします。
私が使っているのは1.5Lで、普段お茶を入れる際には大きすぎですが、大は小を兼ねています。……が、うどんなどでお湯を沸かすにはこれくらい無いと足りないです。
これ以上のサイズになるとお茶などの普段使いで使いづらそうです。今新たに買うなら、0.8~1.2Lでも良いかもしれません。
お茶用に0.8L+ポータブルIHヒーターで使い分けても良さそう!?
現在売っている物をチェック
Amazonの購入履歴を見ると、私が電気ケトルを買ったのはなんと15年以上前。3,280円でした。最近のはどうだろう、もっと高くなってるだろうなぁなどと思いチェックしてみました。
ティファール1.5L
最初にティファールの製品が話題になった?のかは分かりませんが、最も有名なのはティファールの卓上ケトルだと思います。
この製品は1.5Lと容量が大きいので、1台で済ませたい場合に良さそうです。物理スイッチ、自動電源OFF機能、空焚き防止機能、蓋のロック機構などもあり。注ぎ口も広そうです。
色違いの白色もあり、金額は約3,500円前後。大手は高いと思っていましたが結構安いものなんですね。
デザインもよく、余計な機能が不要であれば、今回調べた中で一番よさげに見えました。
コスパ重視 1L
ヒロ・コーポレーションという、総合メーカー(いろんな家電や雑貨、おもちゃなどを作っている)の製品です。値段が安い&そこそこレビューがあるのでピックアップしました。
物理スイッチ、自動電源OFF機能、空焚き防止機能など最低限の機能は揃っています。
執筆時点で、Amazonで1,650円とおそらく最安クラスのケトルと思います。このクラスになると、お試し感覚で購入……というのもありでしょうね。
その他
意外にもティファールは、1L~1.2Lだとほとんど先ほどの1.5Lよりも値段が変わらないか、むしろ高くなるようです。
全体的に、大手(タイガー魔法瓶等)はどれも高く、ジェネリック家電(アイリスオーヤマ・山善等)も、この分野はあまり安くない印象です。
ですので、他に特別食指が動く製品はありませんでした。
人それぞれほしい機能も異なると思いますので、機能とコスパで調べてみてはいかがでしょうか。
機能は特に不要という方は、ここで挙げた2種は比較的安くて良さそうです。
まとめ
電気ケトル、本当に便利です。私は購入当時、数回使ってからはお蔵入りしていました(その時はあまり便利さを感じなかった)。
しかし今となっては、冬以外も使う、相棒のような存在になっています。
日常的な野焼きや薪ストーブの煙・臭いにお困りの方には、ポータブルIHヒーターと並んで、お勧めできると思います。
今年はまだ冬も始まったばかり、是非検討してみてはいかがでしょうか。
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