突然ですが、私は料理をするのが大好きです。妻はそうでもないので、毎日好きに料理を楽しませてもらっています。
……ですが料理をすると、レンジフードの換気扇により外気を大量に取り込んでしまうんですよね。我が家は特に薪ストーブの煙被害が強い地域なので、秋冬は非常に困っています。
※料理で煙を取り込んでしまうことに関しての詳細は、以下の記事で書いています。
本来は元凶であるそれら煙の発生を抑えてもらうのが一番!なのですが、現実はそう簡単にいきません。
そんな環境下に住まう私が、秋冬に最もよく作る「全てにおいて都合の良い料理」があります。
それは卓上IHコンロで作る鍋料理です。これなら周囲が煙くても、24時間換気以上に煙を取り込んでしまうことがないからです。
煙被害はできるだけ抑えつつ、暖かく美味しいものを食べたい。本ページでは、それが可能な「卓上IHコンロ×鍋料理」をお勧めする理由について詳しくご紹介したいと思います。
私の様に煙被害に悩む環境であれば、ほんとうにお勧めです!
卓上IHコンロ×鍋なら被害を最小限にできる
卓上IHコンロ×鍋料理の組み合わせであれば、換気扇を回すことを必要としません。そのため煙被害を最小限にすることが可能です。
……もちろん「最小限」であって、通常の24時間換気での煙の流入はあります。なので悩みが無くなるわけではありませんけれども。。
しかしながら確実に煙を取り込む量は減らせるので、煙被害の悩みが深刻な方ほど適しているように思います。
我が家は換気扇をつけると、通常時の1.67倍多く外気を取り込みます。換気扇をつけなければ、これを1倍のままにできます。ホントは0倍にしたいですけどね。
卓上IHコンロはこんなの
卓上IHコンロ(卓上IHクッキングヒーターとも)は、自由に持ち運びできるタイプのIHコンロです。
通常の100Vコンセントから電源をつなぎ、スイッチを押せば加熱&調理が可能。電気なのでカセットボンベのような消耗品もいりません。本体の価格はおおよそ5,000円位からです。
ちなみに我が家のは10年選手のお古ですが、この家に住みだしてから大活躍しだしました。
温度を上げるときや、電源を付けた時の「ピー音」がうるさいことを除けば、大きな不満はありません。
あとは細かいところだと、出力を全開にするとブーンというファン(や電磁波なども?)が気になるので、基本は8割の出力で使っています。
カセットコンロではだめなの!?
鍋と言えばカセットコンロですが、カセットコンロは火を使うため一酸化炭素が発生します。中毒防止のために換気が必要です。
24時間換気でまかないきれる換気量があれば良いのですが、換気量は家によって違うので注意が必要です。
一応調べたところ、発電機・木炭等による一酸化炭素中毒の危険性(PDFなのでご注意下さい)という調査で、カセットボンベ1本使っても一酸化炭素濃度10ppmを下回ったという結果もあります(目安は50ppm以下)。
……が、一酸化炭素は無臭で目に見えません。家族の命に関わることなので、卓上IHコンロの方が確実&気を使わなくて良いので楽です。
換気はマストではないけれど……
IHコンロは火を使わないので一酸化炭素中毒の心配はありません。そのため私が調べたところ換気はマストではないようです。
注文住宅業者さんのサイトで「オール電化×レンジフードが無い家」もあったほどでしたので、安全性の観点からは問題無いと考えられます。
「不要」と書かずに「マストではない」と書いたのは、料理中の匂いは出るからです。個人的にはいくらIHでも、油料理でレンジフード無しなんて信じられませんが……。
鍋料理とした理由は!?
IHでも料理をすれば当然匂いは室内に充満します。ですので油を使った炒め物などはさすがに換気扇をつけた方が良いでしょう。
対して鍋料理等の「煮る系・茹でる系」や、「蒸す系」であれば匂いは控えめなため、その点都合が良いのです。
個人差があると思いますが、私は大抵の鍋なら24時間換気のみでも気になりません。ただ、キムチ鍋や、ニンニク・ニラたっぷりのもつ鍋などは匂いを感じますね(特に後者)。
それもこれも、ご家族全員が気になる・ならないの問題です。気にならなければ鍋料理に限定しなくてもOK。
ですが鍋なら加湿もできますし、冬には身体が温まるので季節的に相性が良いと感じます。
IHコンロ×鍋のメリット
ここらで、メリットをまとめたいと思います。「換気扇により外気を取り込まない」はご紹介したので、それ以外の項目をご案内します。
意外とその他にもいろいろとメリットがあるので、それらもひっくるめて私は鍋がベストとなりました。
暖かくなる
鍋を沸かすので、室温にわずかながら影響があります。室温が○度上がるなどそんな効果があるものではないでしょうが、熱源となるので気持ち暖かくなります。
また、熱々で食べられるので身体の内側からも温まります。寒い秋・冬の時期に最適ですね。
加湿できる
鍋の水分が加熱により揮発するので、加湿の効果があります。これも微々たるものでしょうけれど、冬場は空気が乾燥しがちなので鍋料理は相性が良いです。
ただ、後述しますが結露する家では注意が必要かもしれません。
ヘルシーで美味しい
鍋を不健康に作ることはなかなか難しいと思います(^^;)。豆腐・野菜・キノコ・肉・魚などなんでも取り入れられるので健康的です。
しかもきちんと鍋つゆを作れば非常に美味しい。我が家は家族全員が気に入ってくれています。
簡単
鍋つゆを作り、野菜を切って放り込んで煮込むだけなので非常に簡単です。頭を使う必要がありません(ボケ防止的にはデメリットかも!?)。
鍋つゆは鍋の素として売ってもいるので、その場合はもっと簡単です。業務スーパーなどでは1つ100円以下で売っているのも見かけますね。
ただし鍋の素は、砂糖や水飴などが大量に入っているものが多いので、好みが分かれるところだと思います。手作りなら糖分無しで作れるので、糖質を控えている方にもお勧め!
経済的
手作りで鍋つゆを作れればより経済的です。私も9割以上が手作りです。
といっても、その日の作りたい鍋に応じて以下を突っ込んでおけば何でも鍋になります。これらを使えばあっという間。時間をかけて出汁をとる必要もありません。
- ☆中華スープの素
- ☆白だし(めんつゆでも)
- こんぶ
- うま味調味料
- コンソメ
- キムチ
- ☆醤油
- オイスターソース
- 豆乳
- カレー粉
- トマト缶
- 味噌
- ゆずこしょう
私は☆をベースにすることが多いです。
中でも中華スープの素(鶏ガラスープ、創美シャンタン等)と白だしは、誰がどう作っても塩分濃度さえ誤らなければマズくならない魔法のアイテム(笑)。
当然ですが、シンプルな鍋の方が匂いはこもらないと思います。そういう観点からは、あっさりつゆ×ぽん酢で食べるのが良いでしょうか。
ぽん酢も味が足りない時の魔法のアイテムですね!「ぽん酢かけときゃだいたい上手い」と誰かがCMでも言ってますが、ホントにそうだなと思います。
バリエーションが豊富
先ほどいろいろな調味料を挙げました。さらには調味料以外にも、肉や魚介等のメインの食材を変えればまた味わいが変わります。ニンニクや生姜などの香味野菜でも変わります。
つまりバリエーションがめちゃくちゃ豊富だということ。ひいては飽きづらいということにも繋がります。
実際我が家の家族は「毎日鍋でいい」とすら言ってくれます。私の生活環境では願ったり叶ったりのいいことずくめなのが鍋、という訳です。
補足説明
「卓上」がベスト
卓上で無くとも、キッチンがIHであれば換気扇不要で鍋は作れます。ですが熱々の鍋をいただくには、やはり卓上のIHコンロが重宝します。
秋冬は熱さも料理の美味しさとなりますしね。それほど高価なアイテムではないので、用意すると家族の満足度が上がると思います。
山善・アイリスオーヤマ等の大手ジェネリック家電メーカーで、最安が5,000円くらいです。
以下の方は1000W(最大出力熱の強さ)な分、ちょっとお安いですね。私はお湯を早く沸かす時以外1400Wは使わないです。
鍋がIHに対応している必要あり
IHコンロは、対応している鍋でないと使えません。
例えば鍋の定番である土鍋や陶磁器の鍋ではIHコンロでは使えないことに注意が必要です。
鉄(中華鍋など底が平らではないものは除く)・ステンレス・ホーロー等金属は基本使えます。
そういったIH対応の鍋が無ければ併せて用意する必要があります。
無理に買わなくても、IH対応のフライパンなどでも代用できますよ!
やけどに注意が必要
私は昔ながらの陶磁器(?)の鍋になれていたので、最初はよく素手で持ち運ぼうとしてやけどをしていました。
IH対応の場合、持ち手も金属であることも多いと思います(うちのもそう)。この場合は非常に熱くなるので、触らないように注意が必要となります。
もし新しく買うとすれば、以下の様な取っ手がやけどしないタイプの方を買いますね。
結露する可能性
基本的に秋・冬の加湿は良いこととは思いますが、断熱性の低い住宅の場合はどうしても結露の原因になると考えられます。
私も今の家に住む前はしょっちゅう結露していたので分かりますが、カビになるのは避けたいですよね。
というわけで、もしも環境により結露が発生しやすい場合はあまりお勧めできないかもしれません。
鍋以外ももちろんあり
鍋だけでなく、換気扇不要な卓上IHコンロは日常的に使えます。
- 湯沸かし
- 茹で料理
- 蒸し料理
我が家のキッチンはガスなのですが、外が酷く煙い時は通常の料理も卓上IHを使うこともあります(もちろんキッチンで)。一酸化炭素が出ないので換気扇が「弱」でも結構いけますね。
あとは日常の湯沸かしなどは、1400Wならガスよりも早く沸く気がしますので便利です。
鍋の次にお勧めなのは蒸し鶏。高温にせず時間をかけて蒸せば、安価な鶏胸肉でも柔らかく絶品になりますよ!
まとめ
野焼きや薪ストーブの煙被害に遭う環境では、秋・冬、毎日の様に強い煙がやってくることがあります。しかもそれは突然やってくるので困りものです。
そんな環境下での料理は、卓上IHコンロ×鍋が好都合だということをご紹介しました。
もちろんご家族の好みがあると思いますが、もしも好みに合いそうであれば取り入れてみてはいかがでしょうか。
そして願わくは、こんな努力をしなくても済む人が減りますように。全国の煙の発生そのものが減るよう願っています。
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