趣味・道楽は人に迷惑を掛けないのが原則!薪ストーブはどうなのか客観的に考えてみた

薪ストーブは趣味?迷惑?煙と臭いの基礎知識

趣味や道楽は人に迷惑を掛けないでするもの。実際そうならないこともありますが、道理として多くの人が理解できることだと思います。好き好んで迷惑を掛けたい人なんて(ほぼ)いないですからね。

むしろ自分の趣味で他人が迷惑していたら楽しめなくなる人の方が多いかもしれません。趣味・道楽は誰にも迷惑かけずに、思い切り楽しみたいものです。

さてさて、当サイトは住宅街での薪ストーブを考察するサイトです。薪ストーブを設置し利用することは趣味なのでしょうか?それとも違うでしょうか?そして、迷惑がかかるでしょうか?かからないでしょうか?

本ページでは、薪ストーブの趣味性と、迷惑の可能性について客観的に考えてみました。薪ストーブを設置しようか迷っている方にも参考にしていただければ幸いです。

薪ストーブを設置・利用する理由から趣味性を考える

REASON

薪ストーブが趣味なのかそうでないかを考えるために、設置・利用する理由を考えてみたいと思います。

もちろん理由には様々なものがあるでしょう。しかし大別すると、以下のような理由にわけられると思います。

  • 必要に迫られて使う
  • 合理的だから使う
  • 自己の幸せのために使う
  • その他

詳しく見てみましょう。

必要に迫られて使う

とにかく冬の寒さが厳しい!そんな地域があります。俗に言う寒冷地。わかりやすい言葉で言うと雪国です。これらの地域では非常に寒いので薪ストーブを使います。至極当然で分かりやすい理由ですよね。

寒冷地では暖房効率(コスト)と暖かさの観点から暖房器具が選ばれます。非寒冷地ではエアコンが一般的ですが、寒すぎる場所では暖房効率が悪くメインとしては使われにくいようなのです。

各種ストーブ類は効率や暖かさから寒冷地に向いており、薪ストーブもそのうちの一つです。

合理的だから使う

薪が手に入りやすい地域では、薪を燃やして暖をとることが合理的です。そこにある資源を有効利用する1つの方法として薪ストーブが使われます。

もともと間伐材などは、切ったまま放置されていることが問題になっていました。それらを持って行ってくれて(処分してくれて)燃やして暖まるのですから最高です。

ただ、合理的と呼べる地域は限られます。間伐が発生する山間部から大きく離れていないエリアとなるでしょうか。

山間部に近づくほど(薪が手に入りやすいほど)寒いことが多く、住宅密集度も低いです。あらゆる意味で、薪ストーブを使うのは合理的ですね。

自己の幸せのために使う

火が燃えるのを見て癒やされたい、おしゃれな暖房器具が欲しい、子供とのレジャー、遊び心を満たしたい、所有欲を満たしたい、ロハス・スローライフ気分を味わいたい、寒い地域では無いけれどより暖まりたい。

こういった自己や家族の幸せのために、非寒冷地の住宅街で薪ストーブを使う人が近年増えました。我が家の周りでも複数設置されています。

薪は近所で手に入らないことも多く、その場合はお取り寄せになります。エアコンの電気代よりも高くなりますので合理性はありません。それでも設置するのです。

これらの理由は趣味性が高いと言えるのではないでしょうか。本ページでは便宜上、「自己の幸せのために使う」ことを趣味だと定義したいと思います。

厳密には趣味とイコールではありませんが、「やる必要が無くても&お金がかかってもやりたいからやる」という点で、性質的に近いと思います。

その他

エコ・カーボンニュートラルなど環境のため、流行ってるから、注文住宅会社のすすめで何となく、などもあるかもしれません。これらに関しては少数だと思いますので、ここでは考えないことにします。

ヤマダ
ヤマダ

環境を気にする場合はフードマイレージよろしく“薪マイレージ”も気にかけた方がよい気はします。

他人の趣味をどう思う?

趣味

薪ストーブには趣味性があり、本ページでは便宜上「自己の幸せのために使う」ことを趣味と定義しました。

ここでいったん薪ストーブのことは置いておき、他人の趣味について考えてみたいと思います。できるだけ論理的かつ客観的に物事を判断するためです。

他人に迷惑のかからない趣味は!?

自分だけで完結していて、一切他人に迷惑のかからない趣味があったとします。これに関しては何の問題も無いですよね!?もちろん違法性のあることでなければ、ですけれど。

自分のお小遣いの範囲でフィギュアを集めようが、筋トレしようが、映画を見ようが、音楽を聴こうが、タバコを吸いまくろうが、お酒を飲もうが人に迷惑をかけなければ勝手です。

……まあ実際はお酒を飲んで絡んだり、音楽のボリュームが大きかったり、自室の窓から隣家にタバコの煙が流れたりなど、自分で付かず他人に迷惑を掛けていることはあると思いますが。

他人に迷惑のかかる趣味は!?

対して他人に迷惑のかかる可能性がある趣味を見てみましょう。

  • 大音量のオーディオ
  • 煙と話し声のうるさいバーベキュー
  • お金のかかる趣味
  • その他、他人が不快に思う趣味

要はうるさい、臭い、共有資産が減るなど、人が不快に思う趣味です。こういった迷惑行為の趣味は、例え法律で禁止されていなくてもマナーや心情的にNGだと思います。

特にあなたが被害に遭う側だとすれば、ホント勘弁してもらいたいと思いますよね?

中でも一番辛いのは、言っても改善してもらえない時止めてもらえない時ではないでしょうか。不快が継続的に続くからです。さらに「法律に反しているわけじゃないし」と悪びれなかったら怒り心頭です。

ただ、これらにも多少のTPOがあると思います。東京の住宅街で深夜のバーベキューは大迷惑ですが、田舎の広い土地で昼間行うのは問題になりにくいですので。

薪ストーブという趣味は迷惑がかかるか!?

迷惑がかかる!?

他人に迷惑のかかる趣味・かからない趣味について考えてみました。ここで薪ストーブに話を戻しましょう。

はたして薪ストーブが趣味の場合、他人に迷惑がかかるでしょうか。考えてみると「臭い」「不快」というのがあてはまる可能性がありそうです。しかしそれだけで一概に迷惑とは言えません。

薪ストーブが「臭い」「不快」と感じるには以下の2つの要素が大きく影響するからです。

  1. 使用者の出す煙の強さ+α
  2. それを周辺住民が迷惑と思うかどうか

使用者の出す煙の強さ+α

まず1つめの煙ですが、薪ストーブは焚きつけ時にはどうしても煙が発生します。煙の多い少ないは、薪ストーブの性能、煙突の性能、薪の乾燥具合、使い手の技量などにより大きく変わります。

これら全てが最高の状態であれば、かなり煙は少ないのではないでしょうか。逆に最低の状態であれば公害レベルにもうもうと出ます。周りに人が住んでいれば誰しも迷惑と思うレベルです。

ヤマダ
ヤマダ

非常に範囲が大きいですね。実際は設備にかける予算も限られますし、初心者から始まるので最高の状態は難しいと思いますが。

加えて+αの不快要素となるのが、薪を切るチェーンソー(音の不快)や、外に置く薪に湧く虫問題(精神的な不快)、煤塵(物的な不快)などです。

それを周辺住民が迷惑と思うかどうか

煙突は普通は高いところにあるので、排出された煙を直接周辺住民が吸うわけではありません。実際の煙は、煙突の位置や高さ、周辺の建物、地形、風向き、風の強さなどの変数が影響します。

その結果生活エリアまで降りてきた煙に対し、周辺住民が迷惑と感じるかどうか、ということです。

ここでの注意点は、煙耐性は人それぞれなことです。日頃からタバコを吸ったり、燻製が好きだったり、田舎の野焼きになれていたり、薪ストーブが普通な地域だったりなら、多少の煙なら迷惑と思わないかもしれません。

対して、田舎でない地域や、薪ストーブが少数な地域では、煙を嗅ぐことなどめったにありません。このような人ならわずかな煙でも迷惑と感じやすいでしょう。

ヤマダ
ヤマダ

バーベキューとTPO的には似ていますね。田舎など人が少ない場所ほど許容されやすいです。

住宅が密集するほど相性が悪くなってしまう趣味

迷惑かどうかは、「使用者の出す煙の強さ+α」と「それを周辺住民が迷惑と思うかどうか」ということについて説明しました。

しかし住宅街には多種多様な人が住んでいます。近くに多くの人が住むほど、迷惑に感じる人が増えてしまうのは必然です。

つまり住宅が密集するほど、薪ストーブは相性が悪くなってしまう趣味と言えるでしょう。その辺りについてもっと詳しく見てみたいと思います。

設置して利用してみないと迷惑になるか分からない

多くの人は、家を何軒も建てるわけではありません。そのため薪ストーブを設置するのは初めてだという方がほとんどでしょう。つまり自分がどれくらい煙を出してしまうか事前に分からないのです。

同様に、周辺住民が煙を迷惑に感じるかどうかも事前に分かりません。薪ストーブの煙はひどい時で少なくとも100mほど流れることを確認済みですが、住宅街ならその範囲に数十人~数百人の人が生活していることになります。

どれだけ煙が出るのかも分からないのに、これだけ多くの人がどう思うか分かるわけがありません。

さらには煙は地形、周辺建物、風の強さ、風向きも強く影響します。それに煙以外のチェーンソー・虫・煤塵問題も加わると……。

迷惑になるのかさっぱり分からないです!

つまりは変数が多すぎて、事前に分からないことだらけ。特に住宅街では設置してみないとどれだけ迷惑になるかは分からない趣味なのです。

ヤマダ
ヤマダ

そこまで考えずに「普通に売ってるものだからいいのでは」と設置してしまう人もいるからこそ、トラブルが発生するのでしょう。

住宅地では物を燃やすことをマナー違反と思う層も多い

よく薪ストーブの問題がネット上に書かれています。その中には「住宅街で薪ストーブは禁止にすべき」という強い主張をよく目にします。これもバーベキュー問題と同じですね。

これに対する正解は人それぞれですが、少なくとも言えるのは「住宅街で物を燃やすことはマナー違反で非常識」と考える層が存在するということです。

これは東京23区在住者ならおそらく9割以上の人が思っていること。田舎でも住宅街ならそう考える人はいます。

受け入れられない層とのトラブルも起こりえる可能性も承知しておく必要があります。

ヤマダ
ヤマダ

薪ストーブはコミュニケーションが大事と言われます。ですがそもそも「住宅街で物を燃やす」自体マナー違反と思う人もいるので時に無理な話となります。

住宅街に趣味で薪ストーブを導入するのは慎重に

薪ストーブは寒冷地や山間部など、趣味性が低ければ「仕方ないよね」「お互い様」となりやすいもの。しかし非寒冷地など必要性が無く趣味性が高い場合は別です。

  • なんでわざわざこんな場所で
  • 一方的に煙を出して自分勝手だな
  • あっちは暖かくて幸せかもしれないがこっちはいい迷惑だ

と思われやすいです。

合理的な理由があって使うのと、単に趣味で使うのとでは、被害を受ける側としての心情的にも大きく違うんですね。

趣味は個人の自由ですが、薪ストーブの場合は煙突から煙を出すという、家の中だけで完結しない趣味です。住宅街のように人が多く暮らす場所では迷惑になる可能性もあるため、設置には特に慎重になる必要がありそうです。

薪ストーブが趣味として見られてしまう要素

自分は趣味や遊びで薪ストーブを使っているわけではない。

だから多少の煙は多めに見てほしいなぁ。

そう考える方もいるかもしれません。

しかしその“大目に見る”のは周囲の住人側です。その人たちからどう見ても趣味としか思われないなら、大目に見てもらうのは難しいでしょう。

そこで、趣味性が高いと見られてしまう要素を考えてみました。

寒冷地ではない

最初にも書いたとおり、寒冷地では薪ストーブを使用されることが多いです。これらの地域では特にめずらしいものではありません。

対して非寒冷地では、ここ10年~20年で導入されるようになってきたとは言え、まだまだめずらしいです。私の体感的には新築のおおよそ1%~5%前後ではないでしょうか。最近の住宅は断熱性も高く、エアコンなどのその他暖房器具で充分事足りますからね。

というわけで非寒冷地では、まだまだ薪ストーブは普通とは言えない状況です。ですので「わざわざこんな場所で」という地域であれば、趣味とみられやすいと思います。

薪が無料~格安で手に入らない

寒冷地なら薪ストーブ、というのは少し大雑把だったかもしれません。実際には薪の調達がしやすい山間部に近いほど設置が多いと考えられます。

薪の原料は主に間伐材や林地残材。つまり余った不要な木材だからです。

それらは主に山間部で発生し、無料~格安で取引されています。処分には人件費や処分費がかかるので、「持ってってくれるならタダであげます」ということもあるでしょう。

薪が無料~格安で手に入るから薪ストーブを使うというのは当たり前の話。逆に「わざわざ遠くから取り寄せてまで使って……」という場合は趣味と見られやすいと思います。

ヤマダ
ヤマダ

東京など山間部から離れた地域では、かなり遠方から薪を取り寄せることになりますね。地産地消できないので“薪マイレージ”は高いです。

寒くない月に焚く

非寒冷地では、比較的寒さが強いのは12月~3月中旬くらいまでです。ですが実際にはたいして寒くない4月・10月・11月などでも、非寒冷地で薪ストーブは利用されています。

以下記事でも書いてますが、2020年のコロナ禍での緊急事態宣言時は巣ごもりで楽しみを見いだすためか、4月も中旬になるというのに複数のお宅で薪ストーブが利用されていました。

寒冷地の4月・10月・11月ならまだ分かりますが、そうでないなら趣味性が高く映ることでしょう。

まったく寒くない日に焚く

え!?なんで今日薪ストーブ使う!?という過ごしやすいシーズンオフの日に薪ストーブが利用されることがあります。よほど寒がりなのか、料理など他の目的で使っているのか私には分かりません。

我が家ではエアコン(暖房)を当分付けていないような時期に焚かれるので、不意打ちの煙で驚きます。

これはさすがに誰がみても趣味としか思えないのではないでしょうか。

まとめ

本ページでは薪ストーブが趣味性があるのかどうか。そして迷惑になる可能性があるかを考えてみました。 結果、自己の幸せのために使うのであれば性質的には趣味性が高いということ。そして迷惑になる可能性はあることを書きました。

客観的に書くよう努めていますが、書けば書くほど薪ストーブは寒冷地&人里離れた場所に向いている暖房器具だと感じます。対して非寒冷地での住宅街では趣味性が高くなり、心情的にもトラブルの原因となる可能性が高まるでしょう。

実際、ネット上にはトラブル情報が多数掲載されています。ご興味があれば「薪ストーブ 迷惑」で検索してみてください。

非寒冷地などで趣味的に薪ストーブを導入しようかなと検討している方の参考になれば幸いです。

ヤマダ
ヤマダ

ちなみに私は住宅街で複数の薪ストーブ設置のお宅から煙がやって来る家に住んでいます。先入観無しで読んでいただけたらと思い最後に書きましたが、やはり迷惑として感じますね。

被害を受けてる側なのにこんな解説ページを作るとは奇特な方ですね。

ヤマダ
ヤマダ

ですねw。

コメント

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