住宅地での薪ストーブ利用が問題になっています。
- 近年、住宅地への薪ストーブ設置が増えていること
- 薪ストーブはどう使っても煙が出ること
- 煙は単純に上がっていかずに周囲に拡散し漂うこと
- 冬場毎日のように使われるケースもあること
- 法律で規制されていないこと
- 利用者に反発されたら「詰む」こと
などが理由です。
薪ストーブ自体はとても素敵なアイテムですが「住宅地での利用」が問題になっています。
本ページでは、そんな薪ストーブ問題に対しての1つの答えとして、「住宅地での薪ストーブ利用はすすとり君Homeとセットで」を、令和時代のスタンダードとして提案したいと思います。
薪ストーブをご利用の方で、まだ「すすとり君Home」をご存じ無い方は、是非本ページをお読みください。
それ以外の方で、もしご賛同いただける場合は本ページをご紹介いただければ幸いです。
今、住宅地での薪ストーブが問題になっています
本ページの前提となる「住宅地での薪ストーブが問題になっている」ということ。それをまだご存じ無い方向けに、ざっくりとですが問題の概要をまとめています。
被害を受ける側の方等、詳しい方にには知っていて当たり前の内容ですので、お手数ですがそういった方は本項は飛ばしてください。
住宅地での設置が増加
もともと薪ストーブは、木が手に入りやすい山に近い地域や、土地の広大な海外での利用が主だったと思います。実際、田舎ぐらし・別荘ぐらしなどの番組や、海外の映画などではよく目にしますね。
それらに憧れてかどうかは分かりませんが、住宅地に設置してしまうことが近年増えています。ひいては煙害に悩まされる方も増加しており、SNSで話題です。
ご存じ無かった方は、twitterなどで検索してみてください。
私の環境では、冬場はどこかしらで臭いますし、昼間使われると洗濯物にも臭いがつきます。住宅地ではなく、適した場所で存分に利用するのは良いと思うのですが……。
薪ストーブは必ず煙が出る
どんなに最新の高級な薪ストーブ本体を利用し、充分に乾燥させた薪を用いてプロが利用しても、薪ストーブは煙が出ます。煙が出ないのであれば煙突自体も不要なわけですから当然ですよね。
逆に、素人が下手に使えば不完全燃焼を起こし、大量の黒煙が出る。ひいては周辺に煙や有害物質をばらまくことになります。
薪ストーブ販売会社は「正しい利用で高温で燃焼させれば言うほどの煙は出ない」というのが定説ですが、その立場だから言えることです。現実は被害を訴える声が多数出ています。
誰もが完璧な利用ができるわけではありません。また、温度が上がるまでの炊き始め約30分程度は特に煙が出やすいのです。
新築での設置率がすごい
薪ストーブは壁や屋根に煙突用の穴が必要な関係上、新築の建物に付けられることが多いです。住宅ローンに組み込めることもあるかもしれませんね。
私が住んでいる地域は田舎でも都会でもない新興住宅地ですが、煙突のついた家はざっくり5%ほど。つまり約20件に1件の割合で急スピードに設置されています。
これは他の地域にくらべ多いとは思います。……が、日本の戸建て住宅は30年~80年のスクラップビルドが前提です。このまま100年が経過すれば、全国いたるところで薪ストーブが増える(=問題が増える)可能性すらあるのです。
煙害が全国で発生。社会問題になりつつあります
最初に書いたとおり、薪ストーブは臭いが出ます。加えて住宅街では、薪割りによる振動や、チェーンソーの騒音問題もあります。
これらは山に近い地域や、土地の広大な海外だからこそある程度自由にできる文化だったわけです。様々な人が生活する住宅地で毎日使えば、問題になるのは無理もありません。
このように問題になっている薪ストーブですが、現在法律による規制はありません。
唯一の頼みの綱である直接交渉も、利用者に拒否されてしまえば、被害者は打つ手無しの“詰み”です。
このような残酷な現状が、寒冷地以外でも全国いたるところで発生し、社会問題になりつつあります。
……本ページではここまでにしておきましょう。これ以上の住宅地の薪ストーブ問題について知りたい方は、以下のページをご覧ください。
結論として、私が言いたいことはこうです。
薪ストーブを住宅地に持ち込むなら山奥と同じでは駄目。相応の対処が必要だということ。
この令和時代、住宅地×薪ストーブを考える時期が来ているということ。
この解決案を、本ページで提案したいと思います。
住宅地×薪ストーブ問題を解決してくれるかもしれない、ススとり君homeとは!?
と言うわけでここからが本題です。
薪ストーブ問題が解決するには、強力な法規制があれば話が早いのですが、現在は追いついていません。まだ数十年かかるのではないでしょうか。
そんな中、今日において問題解決の有力候補と言えそうなのが「すすとり君home」なのです。
一般家庭向け排煙処理装置
すすとり君homeは、株式会社クリエが販売する、排煙処理装置(※1)です。
薪ストーブが排出するガスを本機に通すことで、臭いや有害物質の一部を減らしてくれるというもの。つまりは薪ストーブ問題の根源である煙を元からから減らすことのできる装置と言えます。
とは言え「本当に減らせたら」となりますが、本製品は業務用でも定評のある会社が作った家庭向けの薪ストーブ専用品です。
後述するエビデンスもあり、一定の効果が期待できると考えられます。
水の力で臭いや有害物質をカット&強制ドラフト
すすとり君Homeの基本的な仕組みは、以下の2つです。
- 水の力で有害な物質をカット
- 強制排気(ファンで排気を押し上げる)
臭いをカットするだけでなく、薪ストーブから排出される煙をより高い位置へ押し上げるドラフト効果も期待できます。ドラフトが重要だということは、以下で記載しているとおりです。
薪ストーブのドラフトは様々な影響によって変わるものなので、あまり上がっていかない日もあるんですよね。。
これを電動ファンで強制的に行うので一定にできる。加えてその煙自体も臭いがカットされている……となれば期待大というわけです。
特に気になる場合は、脱臭機能付きも選択可能
住宅密集地などで特に気になる場合は、脱臭機能のオプションを選択できます。
こちらのオプションを付ければ、より多くの悪臭(煙の焦げ臭)を減少させることが可能です。お金に余裕があれば、せっかく設置するならこちらも付けておくと良いでしょう。
専門機関発行の調査で明確なプラス効果が認められたようで、効果はお墨付きです。
住宅地では是非検討されることをお勧めします。
使ったこともない「すすとり君Home」を私が薦める理由
あなた、薪ストーブ持ってないですよね!?なにをもってコレ、薦めてるの!?
先にも記載したとおり、私は煙突が4本見える場所で生活をしているので、煙が出ることを利用者よりも知っています(自分の煙突は室内から見えませんので)。
しかし、実際に使ったこともなければ、すすとり君Homeの効果を体験したこともありません。
なぜ、そんな私がこのようにはっきりとお薦めができるのか。もちろん論理的な理由がありますので、ここで補足しておきます。
換気の専門会社の製品
すすとり君Homeを販売してる(株)クリエは、換気装置の総合メーカー、換気の専門会社です。換気が必要な飲食店・食品製造業向けの製品が多いようですね。
沿革ページを見ると、1985年の設立当初から「無煙ロースター」を発売。その後「消臭装置の発売」をするなど、臭いの発生にこだわっています。
しかも、臭い関連の特許も数多く取得されています。
- 汚空気の洗浄方法
- 調理用排気装置
- 排煙フード
- 排煙消臭機
- 無煙調理テーブルの為の着脱可能な吸引装置
主にBtoB(法人向け)に製品を開発・提供しており、執筆時点の情報では「はなまるうどん」などの有名クライアントもいます。
これは信頼できる企業だからこそ、実現できるていることでしょう。
業務用版は都内にも多数導入実績あり
実はすすとり君Homeは、業務用の「すすとり君」という製品を小型化したものです。その元となる「すすとり君」は、すでに全国のピザ屋さんで多数導入されているという実績があります。
以下をご覧ください。東京・大阪などの大都市でも導入が非常に多くあります。……というかむしろ都市部の方がクレームを気にしてか多いです。
※↓マップのピンは全製品が対象ですが、ピンをクリックすると導入製品が見られます。
取り扱い件数がすごすぎ……。実名で載っているので、私も知ってる店が多数確認できました!
私も上記に登録されている薪釜ピザが有名なピザ屋さんをよく利用していました。しかし、周辺で臭いなど気になったことも無かったのです。正直、すごいと思いました。
都会では煙があればすぐクレームが来ます。業務用=値段&効果が全てですから、選ばれるにはその理由があるのでしょう。
外部機関の発行のエビデンスもある
エビデンスが無いと信用できない
左脳人間の私もそうですが、何らかのエビデンスがないと、この手のものを信用できない……という方もいらっしゃるかもしれません(おそらく企業の導入担当もそうだと思います)。
同社は、検査機関で臭い成分がどれくらいカットされているかの検査も行っています。
勝手に数値を公開するとご迷惑がかかる可能性がありそうなのでここでは「ざっくり半分くらい」「オプションを付ければもっと」とまでにとどめておきますが、私個人としてはとても魅力的に感じました。
苦痛が半分になるのであれば、是非とも隣人宅に設置して欲しい!と思いました。
煙をテクニックで改善するのは限界がある
薪ストーブは、全てが最高の状態でプロが使えば、煙をある程度は抑えることができるのかもしれません(それを周囲が納得できるかは別として)。
しかし、一般ユーザーがテクニックで改善するには限界があります。
私の隣人も、当初はいろいろとやってくれました。
- 薪をより長期間乾燥させる
- 使い方を工夫する
- 煙突を伸ばす
ですが、素人がいくら頑張ってもどうにもなりませんでした。もしかしたら100の煙が90くらいになっていたのかもしれません。ですが体感では分かるはずもなく。。
例えるなら、虫歯の痛み100が90になっても痛いわけで、この場合は根本的な対策=治療が必要ですよね。
薪ストーブでいうそれが、「利用を控える」 or 「すすとり君Homeを設置する」ことだと考えます。
誰が使っても効果が得られる
先ほどのとおり、薪ストーブは使い手により煙の出る量は多少異なると言います。それは、エアコンを「ポチっ」と付けるのとは違い、一つ一つの手順に手作業が発生するからです。
我が家から見える煙突の中には「この家、滅茶苦茶下手くそ!」という家もあります。
すすとり君Homeの良いところは、誰が使っても常に効果が得られるところです。
というのも、設置がきちんとできてさえいれば、確実に煙がすすとり君Homeを通るからです。つまりは設置すれば必ず(付けないよりも)良い結果となるわけです。
つまり経済面を考えなければ、付けないよりも、付けた方が絶対に周辺住民に優しい&環境にも良いのです。
すすとり君Homeの導入に際して
ここまでお読み頂き、「なかなか良さそう」と思っていただいた方もいるかもしれません。そこで、導入に際して気になるポイントなどについて触れていきたいと思います。
導入費用は!?
最も気になるのは価格ですよね!?
複数の条件で費用は変わってくると思います。特に影響がありそうなのは、
- 新築時に設置するのか
- 既存宅に設置するか
だと思います。水道や電気も使うので、それらも新築時なら融通が利くでしょう。すすとり君Home用の煙突設計も配慮できます。
また、
- 脱臭機能オプションを付ける(推奨)
- 脱臭機能オプションを付けない
など、その他様々な状況・条件によっても変わると思います。
ですので、基本は要お見積もりとなり、具体的な金額は書けません。
それでは全く参考にならないので、株式会社クリエさんの公式サイトで価格例がありましたのでリンクをご紹介しましょう。
ざっくりですが、100万前後見ておくと良いのかもしれません。
対してランニングコストですが、電気・水道代は1日10時間の利用で月数千円レベルです(厳密には契約によります)。
他にもファンの故障時や、定期メンテナンスなど維持費はかかると思います。
ですが、そもそも年に1度の煙突清掃&メンテナンス費がかかるのが薪ストーブです。元々年間の予算は確保しますよね!?それにプラスαとして多めに見込んでおけば良いでしょう。
他の施策との優先度の兼ね合いは!?
薪の乾燥、炊き方の工夫、煙突を伸ばすなど、他の施策とどう優先順位をつけたら良い?
個人的には、全く別の判断基準のものだと考えます。
まず、薪の乾燥、炊き方の工夫などは、住宅地で薪ストーブを取り扱うなら当たり前のことです。そして煙突が低すぎる場合は、伸ばした方が良いことも間違いありません。
それらは優先順位というよりも、個別に考えれば自ずと正解が見えてくることです。
すすとり君Homeも同じです。
周りに人が住んでいない→すすとり君Homeは(環境の為にはいいけど)必要ではない。
住宅地に薪ストーブを設置する→抑えられる臭いは可能な限り抑えた方が良い。必要。
などと、冷静に考えれば合理的な判断ができると思います。
問題は必ず解決するの!?
すすとり君Homeを導入しても、100%の煙や臭いをカットする訳ではありません。期待しすぎもよくないと思いますので、大雑把に半分前後と見込んでおくと良いと思います。
それで問題は100%解決するでしょうか!?……それは分かりません。
住宅地には様々な人が住んでいます。そして人によって煙の感じ方は違います。例えば喘息の方や、赤ちゃん・子供であれば、半分の煙でも良くないこともあるかもしれません。
あなたのお子さんや年老いた親御さんが、他人のタバコで咳き込んでいたとします。そこで「これは半分しか煙が出ない優しいタバコなんですよ♪」と言われても、嫌と感じる可能性もあると思うのと同じです。
ですから、排煙処理装置を設置すれば問題は全て解決!後は思う存分住宅地で薪ストーブライフだ!……とはならないことに注意が必要です。
すすとり君Homeはあくまで住宅街で利用するためのスタンダードと考えた方が良いと思います。導入しても、薪の乾燥や、使い方などもきちんするのは同じです。
導入したいと思った方へ
ここまで読んで「導入したい!」と思われた心優しい方もいるかもしれません。
- 家を設計中の方→早い段階なら問題無し
- 家を建築中の方→今すぐ建築業者に連絡を!
- 薪ストーブを設置済みの方→要相談
新築であれば相談時に、薪ストーブ設置+すすとり君Homeと希望を伝えておくのが最善です。水栓の位置や電気の配線など、新築であれば自由にできるからです。
おそらく住宅ローンにも組み込めるでしょうし、ベストタイミングと言えますね。
逆に言えば、設計・建築が進むほど修正に手が掛かかりますが、思い立ったが吉日です。なるべく早く依頼業者に希望を伝えるほうが良いでしょう。
すでに家が完成済みの方は、設置できるかの問題もあると思います。まずは業者に相談してみてはいかがでしょうか。
導入してもらいたいと思った方へ
自分は薪ストーブ利用者でないけど、隣家に導入してもらいたい!
という方も(むしろこちらの方が多く)いらっしゃることでしょう。その場合、こちらからプレゼン・交渉する他ありません。
すすとり君HomeのホームページまたはPDFの資料を自分で印刷し、後は話がまとまるのを祈り交渉するだけです。100万単位の金額が発生するので、正直言ってかなり難しい交渉になるかもしれません。
場合によってはこちらも一部費用を負担するなど、譲歩という名の交渉のカードを用意しておく手もあると思います。
まとめ
令和時代の住宅地の薪ストーブは、排煙処理装置が常識・セットになってほしい。私のように苦痛の秋・冬を過ごす人が減ってほしい。その一心で本ページを作りました。
日本での薪ストーブの法律はまだこれからですが、それに先駆け、排煙処理装置が当たり前になってくれればと思います。
なお、すすとり君Homeは私が見つけたものではなく、@CleanBlueSky1さんの情報で知りました(海外の薪ストーブ情報等もチェックされているのでご覧になってみてください)。
言われてみれば都会の薪釜ピザ釜屋さんで臭いがしなかったな……と思い、私ヤマダも賛同させていただいた次第です。教えていただき、ここに感謝申しあげます。
私以外にも、本提案に賛同していただける方は、是非リンクやSNSの投稿などで広めていただければ幸いです。
一人一人の声は小さくとも、みんなで住宅地の新常識「住宅地の薪ストーブはすすとり君Homeを付けるのが当たり前」を作りましょう!
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