薪ストーブ問題のゴールは!?目指す目標を分類&整理してみた

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薪スト問題のゴールは!? 被害を受けている方

何か物事の対策を考えたり、交渉したりする際、大事なのはゴール(目標)を定めることだと思います。

ゴールが曖昧ということは軸が定まっていない状態。ひいては物事を正しく判断することができないからです。

ヤマダ
ヤマダ

本題:薪ストーブ問題に関するゴールはどういったものがあるでしょう?

言うまでもなく「被害が改善すること」と思いますが、その改善にもレベルがあると思います。また、その地に住まうからには付随して「人間関係の行き着く先」も無視できないように思います。

それらを改めて明文化してみると分かることもあるかもしれない、ということでまとめてみました。

本ページでは、以下の2項目に分けて考えてみたいと思います。

  1. 薪ストーブ問題のゴール
  2. 人間関係のゴール

本ページの主な読者対象は、まだ交渉を始めていない方。もしくは交渉序盤の方です。

自身がどのゴールを目指したいのか。本ページで分類したゴールに近いものを見つけていただき、交渉の参考にしていただければ幸いです。

薪ストーブ問題のゴール

煙突から出る薪ストーブの煙の行方

まずは最も分かりやすい、薪ストーブ問題のゴールについて考えてみたいと思います。具体的には、煙害や騒音などの被害がどうなるかということになるでしょう。

完全に解決する

完全に解決する=利用を止めてもらえる、もしくはそれに近いことになると思われます。

薪ストーブ被害に遭っている方にとっては最も望ましいことかもしれません。しかし同時に最も実現が難しいゴールとなりそうです。

利用者は大金をかけて設置していますし、現在においては利用する権利も有しています。それを止めてもらうわけですから、相応の理由が必要となるでしょう。

どういったケースがあるか頭をひねって考えてみました。

  • 想定される属性
    • 自分の幸せよりも周囲の不幸せが耐えられない人
    • モデルハウスで初めて薪ストーブに出会い勢いで購入した人
    • 煙が出ることを知らなかった人
    • 周辺住民との繋がりを大事にする人
  • やめる決め手
    • クレームが複数あった
    • 家族の危険を感じるクレーム者がいた(怖い人など)
    • 今後の友好的な付き合いを優先して
    • 手間を含めいろいろ面倒臭くなった(勢いで購入した人など)
ヤマダ
ヤマダ

データの取りようもありませんが、おそらく少ない気がします。ちょうど面倒になってたところに複数のクレームが……などうまくいけば、あるのかもしれませんが。

妥協できるレベルに改善される

「このくらいまで改善してくれたので我慢できる」という、妥協点を達成することです。相手も利用する権利はあるので、現実的にはここを目指すことも多いかもしれません。

とは言え妥協できるレベルと言っても、様々なレベルがあるでしょう。例えば以下です。

  1. 臭いの発生が大幅に改善する(排気浄化装置の設置等)
  2. 利用頻度を大幅に減らしてもらえる
  3. 昼間は使わない等、利用の時間帯を考慮してもらえる

どこまでが妥協できる(できない)は人それぞれです。私個人は1が重要と考えていますが、2・3をもって妥協できる場合もあるのかもしれません。

妥協レベルはどのくらいなのか、一度ご家族で考えてみると良いと思います。

現実的には「仕方なく妥協せざるを得ない」こともあります。その場合の実態は、次項の「望むレベルの改善がされない」の方が近そうです。

望むレベルの改善がされない

交渉の末、妥協点に到達できないまま、相手が非協力的になってしまう状態です。

ここからは「失敗のゴール」と言えるかもしれません。よって自分から定めるゴールというよりも、相手との交渉の結果として、自然とたどり着くタイプのゴールです。

例えば以下の様に相手が歩み寄ってくれたとしましょう。

  • 煙突を高くする
  • 薪の水分を測り乾燥したものだけ使ってもらう
  • 焚き方を工夫してもらう
  • 薪割りは止めて購入してもらう

これらは単体で見れば一応プラス要因です。しかし薪ストーブはどんなに上手く使っても煙は出ます。全体の迷惑レベル100が90になっても体感は変わりません。

結局は到底妥協できるレベルではない。しかし相手からは「私は充分歩み寄った。あなたも歩み寄るべきでは」となり、詰んでしまう。

ウェブ上の被害者の声をみると、このようなケースは全国でめずらしくもないように思います。

ヤマダ
ヤマダ

ちなみに私はこのゴールにたどり着きました。最初はある程度協力してもらいましたが……。住宅街の薪ストーブは努力や工夫でどうにかなる問題ではないと思います。設置しないか、排気浄化装置が必要と考えます。

改善無し

望むレベルの改善がされない=多少なりとも協力してくれた場合を想定しています。それに対し、「何を言っても全く何もしてくれない」という驚くべきケースもありえます。

このケースでの典型的な理由の一例です。

  1. 禁止されていない(法律で認められている)
  2. 販売業者に高級モデルなので煙は出ないと言われた
  3. 煙は出ていない
  4. このくらいの煙はお互い様

迷惑を掛けていることを理解していないタイプと、それは理解しているけれども利用する権利があると主張するタイプ。わずかな違いはあれど、協力してくれないことは同じです。

人として、憤りを感じますね。

人間関係のゴール

周辺住民とのコミュニケーション

煙害や騒音に対するゴールを迎えた際、おそらく利用者との人間関係もガッチリと形成されていることでしょう。ここではそれを人間関係のゴールと定めます。

その地で長く暮らすにあたり、この人間関係のゴールも無視できる問題ではないように思います。直接的な被害ではないので語られることは多くないかもしれませんが、よく考えてみましょう。

ここでは薪ストーブ問題のゴールとは完全に切り分けて考えます。

冷戦状態

冷戦、つまりは激しく敵対している状態です。顔を見合わせても挨拶もしない。目も合わせない。完全無視……というような関係です。

激しい交渉の末か、相手の理不尽な受け答えの末にたどりつくことが多いのではないかと思います。

これでは薪ストーブ問題が解決する・しないに関わらず、好ましい状態ではないですよね。おそらくは「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」状態(以上!?)で、相手に関する全てが憎くなると思います。

  • 相手家族の声が聞こえるだけで苛つく
  • 煙突を見る度破壊したいと思う
  • 相手が外出しているとほっとする
  • 相手が帰ってくるとげんなりする
  • ゴミ出し等で出くわしてしまったら最悪
ヤマダ
ヤマダ

心が落ち着くはずの自宅がそうでなくなり、生きづらい生活になります。上記は次項の「険悪な状態」でも、程度は異なれあてはまる内容です。

険悪な状態

明確に冷戦状態ではない。しかし何となく険悪な状態です。

例えばこちらから相手に対し、

  • わだかまり
  • 不信感
  • 不満
  • 我慢

などが生じている場合が想定されます。対して相手はこちらを面倒な「クレーマー」と考えているかもしれません。

一口に険悪といっても程度の差は大きいものですが、険悪度が高ければ「冷戦状態」で挙げたような生きづらさを感じることになります。

そこまでいかなくとも、

  • 相手が庭に出ている時は出ない
  • 相手と会っても気づかなかったふりをする

など、相手を避けるようになります。なぜなら会いたくないから・話したくないからです。

自然と相手にもそれが伝わり「避けられてる」「無視された」と思われる。ひいては一層険悪になる可能性も秘めていることでしょう。……これは私が経験済みです。

こちらも薪ストーブ問題の解決の有無を別として、非常に嫌なものです。

通常

良くも悪くもなっていない状態。つまりは普通のご近所付き合いができている状態です。

ヤマダ
ヤマダ

「普通」ですら、自分にとっては夢のような状態です。

良好

良好なご近所付き合いができている状態です。例えば会えば自然に笑顔で挨拶してしまう。そんな友好関係を築いている状態です。

一度交渉が始まれば、相手が余程良い方でない限りこの関係は難しいでしょう。

組み合わせて考えてみる

薪ストーブ問題のゴール、人間関係のゴールを個別に考えてみました。現実問題としては、それらが組み合わさって真のゴールと言えそうです。

それは「住みやすさ」と言っても過言ではないように思います。

どのようなゴールがあるか、現実性も含め考えてみましょう。

一覧表

表内には私個人の評価として◎○△×を付けています。あくまで参考程度にご覧ください。

薪ストーブ問題(↓)/人間関係(→)【あ】冷戦状態【い】険悪【う】通常【え】良好
【A】完全に解決する
△~○

難しい

極めて難しい
【B】妥協できるレベルに改善される××~△
【C】望むレベルの改善がされない×
当然
×
当然
×~△
極めて難しい

ありえない
【D】改善無し×
当然
×
当然
×
ありえない
×
ありえない

全体的な考察

薪ストーブ問題が解決しない場合、多くのケースで人間関係は悪くなるでしょう。嫌な思いをさせ続けられる相手には、嫌悪感しか生まないからです。

逆に薪ストーブ問題が改善・解決すれば、相手との良好な関係を築ける可能性はあります。ですがかなり難しい。。厳しい交渉の末人間関係が最悪……という事態もおこりかねません。

正直、本当に難しい問題だなぁということを再認識させられました。

ヤマダ
ヤマダ

私は交渉力に自信がありましたが、撃沈。薪ストーブ問題、無理ゲーです。

人間関係もかなり大事

個人的には、人間関係のゴールは非常に大事だと考えます。

もしも薪ストーブ問題が解決しても、その代償として人間関係が最悪になってしまえば、その地で暮らす価値(大げさかもですがQOL)が下がると考えるからです。

私は「憎しみの対象がすぐ隣に住んでいる家」よりも「気の良い隣人が住む家」の方が落ち着きます。終の棲家なら絶対後者と思いますので。

もしも私と同じ考えの方がいれば、こちらにできるのは交渉時の姿勢くらいです。慎重に交渉に臨んでみてください。

長期間我慢をしてしまうと、どうやっても相手への憎しみが積み重なります。そうなれば自然と人間関係が悪くなりがちですので注意が必要です。

一度ゴールに着地するとほぼ「詰み」

【あ】~【え】と、【A】~【D】共に、いつかはゴールと思わしき地点に着地する日がきます。そしてそのゴールは、一度着地すると悪くなることはあれど良くなることは困難です。

ですので、うまくいかなければ残念ながらほぼ「詰み」なのが現状となっています。

可能性があるとすれば、他の住民からのクレームや、法規制などが行われた場合。……しかし法規制の方は、既存の薪ストーブがそのままでは使用不可になるような強い規制はすぐには難しいかもしれません。

本当は現実から目を背けたい。あまり書きたくない事実です。しかし論理的な思考をするためにあえて書いてます。

参考:我が家の場合

我が嫌の場合、総合的に考えるとおそらく以下です。

【理想】

【B】妥協できるレベルに改善される × 【う】通常

※もちろんこれ以上であればなお可。

現実

【C】望むレベルの改善がされない × 【い】険悪

険悪と言っても明確なものではなく「お互い嫌っている」というのがなんとなく感じられる程度です。

最初は友好的&協力的だったので、違いがよくわかります(汗)。利用者が何をやってもほとんど改善されなかったので、迷惑なクレーマー認定されているのでしょう。

私だけでなく、妻も今の生活に生きづらさを感じています。お隣さんとは仲良くなりたかったのですが……。

ヤマダ
ヤマダ

今だったらあれこれやってもらわず、最初から排気浄化装置:すすとり君Homeだけを勧めれば良かったと思ってます。

まとめ

以上、薪ストーブ問題や、それに付随する人間観のゴールまで含め考えてみました。

ちなみにどのゴールを目指せば良いかは人それぞれです。相手あってのことですし、その現実性も各々の環境で異なりますしね。

本ページで分類したゴールに近いものを見つけていただき、対応・交渉の参考にしていただければ幸いです。

私はもう最悪なゴールに到達してしまって詰んでしまいました。

私も含め、このような人も多いと思います。残念なことですが、そうなってしまったものはどうしようもありません。

この事実を受け止め熟考した上で、何らかの行動に移す(もしくは移さない)判断をすることしかできないと思います。

ヤマダ
ヤマダ

私は理想と現実を合理的に考えた結果「引っ越すのが最善」と気づいてしまいました。。資金を貯めるため、身を粉にして働いてます。

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