【薪ストーブ】苦情が無い=迷惑をかけてないとは限らない!言わないだけで周辺住民は相当我慢しているかもしれません

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苦情がない≠迷惑をかけてない 利用されている方

我が家は何年も薪ストーブ使ってるけど、苦情・クレームは一度もないので迷惑をかけずに使えてると思います!

「一度も苦情はない」。薪ストーブ利用者さんにとっては上手く使えている証として、誇らしいことだと思われるかもしれません。

しかしながら、ご近所問題での苦情・クレームはそう簡単に言えないものです。トラブルを避けるためやむなく我慢するのは普通なこと。

ですから「苦情・クレームがない=誰にも迷惑をかけていない」ということではありません。住宅街であれば、むしろそうでない場合の方が多いでしょう。

本ページでは、クレームが発生するまでの道のりや、なかなか言えない理由等など。近隣住宅側が迷惑と感じた時の反応についてご紹介したいと思います。一度もクレームがないという薪ストーブ利用者さんも、一度は目を通していただければ幸いです。

苦情=被害に対する不満を相手に伝えること。
クレーム=自らの権利を主張して対応を要求すること。

ご近所問題では改善してほしくて言うので、クレームの方が近いと思います。よって本ページでは以後クレームとして表記します。

そう簡単ではない!?クレームに至るまでの道のり

クレーム発生までのステップ

クレームはそう簡単に言えるものではないと書きました。現実問題として、クレームに至るまでにはある程度お決まりの行程があるものです。

  1. 迷惑行為と感じる
  2. 家族と相談する
  3. 様子を見る
  4. 我慢する
  5. クレームの発生

一つずつ見ていきたいと思います。

迷惑行為と感じる

事象に対し、迷惑行為と感じる(気づく)瞬間からスタートします。

薪ストーブの場合、大抵は煙・臭いに起因することになるでしょう。他にも、薪割りの音や振動、チェーンソーの音などもあるかもしれません。

これに関しては以下のページでまとめています。

家族と相談する

迷惑だと感じた瞬間そのままクレームに行く……なんて人は普通はいません。よっぽと気が短いとか“オラオラ”している人くらいでしょう。

ほとんどのケースでは、まずは家族に相談します。最も身近である配偶者に相談することが多いはずです。

話題にするのは以下のようなことになるでしょうか。

  • その行為が妥当なのかどうか
  • 家族の意見はどうなのか
  • クレームを言いに行った方がよいのか

最初のハードルとして、特に配偶者に賛同を得られる・得られないは大きいです。

妻

薪ストーブの煙が酷くない!?洗濯物に臭いがついちゃったわ。

夫

それくらいはまあ我慢すべきことじゃないかな。法律で認められてるみたいだし。引っ越してきたばかりで揉めたくないよ。

……などと賛同を得られなければまずクレームにはなりません。この例の場合、妻は否応なしに我慢することになる可能性が高いです。

様子を見る

夫

それは酷い。たしかに住宅ではありえないね!

となったら即座にクレームに行くか……と言えば、おそらくそう多くはないでしょう。今回がたまたまだったかもしれませんし、状況がまだよく分からないからです。

冷静な人ほど、まずは落ち着いて状況を把握&情報を収集・整理します。

  • 我慢できるレベルかどうか
  • どれくらいの頻度で発生するのか
  • 同様の事態はよくあるのか(ネット等で検索)
  • 法律的な観点ではどうなのか
  • 何も言わなくても解決する見込みはあるのか
  • もし言うならどう言えば改善してもらいやすいか
  • 相手は話が通じそうか

クレームを言うというのは非常にセンシティブな行為です。事前に考えなければならないことはこんなにたくさんあるんですね。

当面は様子を見ながらこれらを検討することになるでしょう。

我慢する

一度薪ストーブの煙を明確に意識すれば、比較的短期間で現状を把握できるようになると思います。じゃあやっとクレームに移るか……と言えば、そういう人もいれば、そうしない人も多いのではないでしょうか。

というのも、日本人は和を重んじる民族だからです。

夫

これくらいもしかしたらお互い様なのか!?

妻

持ち家で一生住もうと思っているし絶対トラブルになりたくない。

理由の詳細は後述しますが、考えれば考えるほどクレームを言う機会を逸します。

結果、迷惑を感じつつも、我慢できるレベルであれば忍耐強く我慢し、クレームを言わない人がいます。私もそうでしたが、この我慢する期間が長くなるケースは多いでしょう。

クレームの発生

クレームは以下のいずれかの場合に発生します。

  1. どうしても我慢できなくなったとき
  2. 言いやすいタイミングがあったとき

我慢しつつ様子を見ても、長期間何の改善も見られない、もう我慢できない。そんな状況になって、やっと重い腰を上げクレームを言いに行く決心ができる人もいます。

そんな状況では「普通に迷惑」どころではなく「非常に迷惑」ということになるでしょう。

いっぽうで、たまたま玄関先で顔を合わせた機会等に言えることもあります。「いかにもクレーム」というような重々しい感じを出さずに伝えられるので、理想の伝え方の一つかもしれません。

しかしいずれにしても「言う」という行為にハードルがある以上、「普通に迷惑」以上に感じていることには変わりありません。

ヤマダ
ヤマダ

言わないけれど迷惑、ということは普通にあるということですね。

迷惑に思ってもクレームを言わない(言えない)心理

クレームはなかなか言えない

これまでにも書いたとおり、迷惑に思ってもクレームを言わないことは普通にあります。「言わない、」いうより「言えない」ことも多いかもしれません。

もちろんそれにはたくさんの理由があります。しかも理由は1つではなく複合的に絡み合うことで、より言いづらくなってしまうのです。

それらの理由を見ていきましょう。

お互い様かもしれないという思い

「多少のことはお互い様」。こういった共通認識が日本人にはあります。

料理をすれば煙が出るし、子供が騒ぐこともあります。その他思いも寄らない迷惑を人にかけている可能性もあるかもしれません。

普通に生きていれば、誰もが多かれ少なかれ人に迷惑を掛けているもの。だから多少のことは大目に見ようということですね。

この「お互い様」のせいで、明確に迷惑とは感じていてもなかなかクレームを言うまでには至らないのです。

ヤマダ
ヤマダ

例え現実は、とてもお互い様とは言えない状態であったとしても、です。

ご近所トラブルになるのは嫌

家はこの世で最も安らげる場所です。そんな家のすぐ近くでトラブルになるのは避けたいもの。特に一生過ごす持ち家であれば絶対に避けたいと考えるのは普通でしょう。

薪ストーブはかなり趣味性が高いアイテムです。そんな趣味に口を挟めば相手の気分を害してしまうかもしれません。しかも法律上はなんら問題がないことなのですから。

クレームの結果、ご近所トラブルになってしまい、人間関係にヒビが入れば最悪です。それで改善が見られなければ何一つ良いことなしです。

下手に藪をつついて失敗する可能性があるなら言わない方がマシ。……と、我慢してしまう心理は仕方のないことでしょう。

上手く言える自信がない

クレームで難しいのはいかに相手の気分を害さずに上手く説明することではないでしょうか。

ちょっとした言い方のミスで相手を不快にさせてしまうことはめずらしくありません。一度そうなると、相手は聞く耳をもってくれなくなるでしょう。

つまりは“上手いクレーム”をするのはそれなりに難しく、相応のコミュニケーション能力が求められます。そのため気後れしてしまう方も多いのではないでしょうか。

例えば以下のようなことを心配される方も多いと思います。

  • 被害の状況をうまく説明できる自信がない
  • そもそも話し下手・説明下手
  • 反論されたらどうしよう
  • 不快に思われたらどうしよう

コミュニケーション能力に自信が無い人ほど、クレームを言うこと自体が難しい。そのため腰が重くなってしまうことがあります。

逆恨みが恐い

そもそもクレームを言うのは恐いこと。中には逆恨みや報復行為、いやがらせをする人もいるからです。

禁煙エリアでの喫煙を注意したら殴られた……なんてこともめずらしくもない話ですよね。正しい・正しくないは無関係で、人から指摘されるのを嫌う人はいます。

自分はそんなことしませんが……。恐そうに見えますかね。

強面・オラオラ系等なら割とわかりやすいのですが、人は見かけで判断できないこともあるから恐いんです。

普通に見えて実はカタギでなかった場合が恐いです。。

相手がどんな性格・本性を持つ人なのかは、深く関わらないとわかりません。

自分だけならまだいいんです。しかし自分がいない時に家族に何かされたりすることを考えると恐い。そう考えるのはおかしいことではありません。

いつか改善するかもしれない期待

このまま我慢していれば、いつか改善してくれるかもしれない。そんな期待はやはりあるものです。

  • だんだん使い方がうまくなってくれるかも!?
  • 他の住民がクレームをしてくれ、改善するかも!?
  • いつか法規制ができるかも!?

一時の我慢で改善されればクレームを言わずに済むのでありがたい。こういった心理があります。

可能性は高くなくとも、希望的観測でひたすら我慢している人もいるでしょう。

諦め

あの人に何を言っても絶対無駄だろう

こういった端から諦めているケースもあると思います。薪ストーブ問題に限らず、何を言っても絶対に聞いてくれそうもない人はいますので。

それに臭い問題に関しては、薪を燃やすのですから、どんなに気をつけてもらっても臭いはゼロにはなりません。

つまりクレームを言っても、完全に止めてもらわない限り迷惑はなくならないのです。

止めてくれるわけがないし、そんな権利もない。

薪ストーブの煙や騒音には法律の規制がありませんから、クレームを言う側に止めてもらう権利はありません。あくまでお願いベースです。

聞いてもらえる訳がないと、はなから諦めてしまう人もいるでしょう。

実際、止めてと言われて止める人はほぼいないと思います。

そもそも言いたくても原因が分からない人もいる

そもそも原因が分からない

そもそも論になりますが、臭いに関しては原因を理解していない人もいます。

  • 何の臭いなのか分からない
  • 臭いの発生源が分からない

ひいては誰に言って良いかすら分からず、言いたくてもクレームできていないケースも考えられます。

何の臭いかわからない

住宅街で薪ストーブを設置している家は少数派です。少なくとも私は都会生活も長かったので見たことすらありませんでした。なので当然薪ストーブの臭いもしりませんでした。

そんな臭いをしらない人にとっては、何かを燃やした臭いくらいにしか感じません。例えば以下のようなものと勘違いしてしまうこともあるのです。

  • 野焼き
  • 芝焼き(2月ごろ行われる)
  • たき火(枝や落ち葉焚き)
  • バーベキュー(最近冬にやるのが流行ってきている)

臭いの原因が薪ストーブだと分からない。分からなければクレームにならないのも当然です。

実際に私も最初は自宅周辺が頻繁に臭いと感じていましたが、野焼きだと思っていました。迷惑だなぁと思いながらも、地元の野菜も買うので仕方ないと我慢していたものです。

臭いの発生源が分からない

どのお宅が臭いの発生源か分かりづらい問題もあります。

風が強いと薪ストーブの煙は100Mはゆうに流れていくのは確認済みです。そんな臭いの発生源を特定するのが難しいのはいわずもがなでしょう。

加えて焚き付けは夜間・早朝に行われることも多く、そうなれば煙は暗闇の中。なにも見えないので、より臭いの発生源が分かりづらくなります。

臭いの発生源が分からなければ、クレーム自体も言えないのです。

ヤマダ
ヤマダ

クレームが無くとも周辺100M程度で迷惑を感じている人がいる可能性があるということですね。そんな遠くまで知ったこっちゃないと言われればそれまでですが。

苦情でもクレームでもないけど雑談はよくある!?

クレームはないですが、薪ストーブ関係でご近所から声を掛けられることはよくあります。

声を掛けられる=雑談のようなことであっても、よく薪ストーブの話題を振られることはないでしょうか。

もしかすると、何かが気になっているから声を掛けていることもあるかもしれませんよ。

遠回しにそれとなく話題するのはご近所問題の定番

日本人は調和の精神があるので、直接的なクレームを言わない人がいます。それでも精一杯の言葉で伝えるために、遠回しにそれとなく相談するのは定番です。

いわゆる婉曲法というやつですね。

薪ストーブ、朝晩に煙突から煙が出ているみたいですね。最近よく使ってらっしゃるんですね。(最近臭ってますよ)。

家の中にいても独特の香りを感じるのですが、何の木を燃やしているんですか(家にいても臭ってます)。

昨日は一日煙が出ていたようですが、どうかされましたか。何かトラブルでもあったのですか。(昨日は一日中臭かったです)

時たま不完全燃焼を起こしているようです。赤ちゃんいらっしゃるので大丈夫ですか?(せめて不完全燃焼は気をつけてほしい)

朝早くからチェーンソー作業、精がでますね。(もうちょっと時間を考えてほしい)

昼間薪ストーブを使っている時、洗濯はどこで干しているんですか?外に干すと臭い付いちゃいません?(昼間洗濯物に臭いが付いて困っている)。

「迷惑」「臭い」等と言う直接的な言葉を使わない人がいます。「気づいてほしい」「察してほしい」ということもありますので注意が必要です。

いやいや、遠回しすぎるでしょww

それくらい、波風立てたくないということ。相手への気遣い・調和を重んじる人もいるということです。日本人ならではの奥ゆかしさなのかもしれません。

雑談でもよく話題になるなら注意が必要なことも!?

わざわざ相手から薪ストーブを話題に振ってくるということは、以下のいずれかに分類されると思います。

  1. 薪ストーブに興味・いいなぁという憧れがある
  2. ただの雑談のネタ(何とも思っていない)
  3. 薪ストーブが(悪い意味で)気になっている

会話の内容だけで3は無いな、と考えるのは早いかもしれません。

私もそうでしたが、まずは相手と薪ストーブについてたわいもない雑談をしました。大層迷惑を感じていましたがおくびにも出しません。雑談により、相手の薪ストーブに対する情熱などを引き出したり、仲良くなろうとしたわけです。

時には「暖かそうですよねぇ」「いいですね」などと褒めたことすらあります(汗)。

人の心を開くには「できるだけ会話をする(接触を増やす)」「褒める」「仲良くなる」ことが大事だと思うからです。最初に否定的な言葉を言えば、相手は心を閉ざしてしまいますからね。

クレームではなく、雑談的なことでもよく薪ストーブの話題になる場合は、迷惑になっていないか気をつけてみてはいかがでしょうか。

まとめ

改めて書きますが、苦情・クレームがないからと言って、周辺住民が迷惑と感じていないとは限りません。本ページでさんざんご紹介したとおり、本当になかなか言えないものなのです。

周辺住民が迷惑を感じているか否か。それは本人に直接聞いてみないことには誰にも分からないことです(直接聞いても本音を言えない人もいますが、考えないことにします(汗))。

この事実を知っていただき、改めて薪ストーブのご利用に問題がないか、見直すきっかけにしていただければ幸いです。

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