早いものでもう4月。我が家の周辺ではもう葉桜になっており、暖かい日が続いています。
しかしながら、4月になってもまだ住宅地で薪ストーブを使っている家があります。春の象徴である桜の隣で、モクモクとした煙を見るのは何ともシュールな気分です。
季節的に合っておらず、困惑してしまいます……。
そんなこともあり、「近隣関係を気にする薪ストーブ利用者さん」に提案があります。本タイトルの通り、住宅地での薪ストーブ利用は3月いっぱいまでにしてはどうでしょうか、ということです。
本ページでは、そう提案する理由について書きたいと思います。
最初に言ってしまうと、当たり前のことしか書いてません。……が、「なんとなく使ってたけど確かに」「今日から冬までやめようかな」という利用者さんが、世界に一人でも増えればいいなと思います。
薪ストーブを3月いっぱいまでと提案する理由
冒頭で、4月の桜×薪ストーブの煙はシュールに感じたと書きました。3月上旬の時点では、「また煙出てるなー」くらいしか思わなかったのに、です。
3月と4月で何が違うのでしょうか!?まずはそれを言語化することにしました。
改めて考えてみれば「3月いっぱいまで」という提案に繋がった理由そのものでした。
3月までは気温の数値的にもまだ寒い
3月、特に上旬は寒いですよね。最低気温も真冬時同様、0度クラスになる日もあります。
2~3月の言葉である「三寒四温」という言葉のとおり、まだまだ寒い日があるのは事実。
つまり、3月に薪ストーブを使う正当性は客観的に見てもあると思うのです。
被害に遭っている私ですら、その気持ちは分かるくらいです。私も3月は長時間エアコンを使う時もたびたびありますしね。
4月からは最低気温が急上昇、一気に見合わなくなる
4月からは最低気温もおおよそ5度以上、普通に10度も超えてきます。もし最低気温が低かったとしても、日中は20度前後まで上がる日も増えます。
急激に暖かく感じられ、確実に季節が変わったなと感じられる方が多いでしょう。
私も4月に入ったらエアコンは基本使いません。薪ストーブにおいてはエアコン以上に見合わなくなりそうです。
ガンガンに熱を発する薪ストーブの暖かさは、この時期では明らかにオーバースペックではないかと思うのです。
3~4月は区切りの時期
日本人は、12月~1月、3月~4月は「区切り」として認識します。誰もがご存じの通り、12月~1月は「年」、3月~4月は「年度」が切り変わるからです。
特に3月は卒業・決算(の企業が多い)・転勤などの節目となりやすい月。色々なものを整理し、終わりにすることが多いです。
翌4月は新学年・新生活・新会計年度など、始まりの月。この感覚は誰もが子供の頃から身に染みついていますよね。
ですので3月までは薪ストーブを使い、4月からはやめる。……というのは心理的にも区切りがよい&時期としてもちょうど良いのではないかと思うのです。
被害を受ける近隣住民も3月で終わると期待
これまでに書いたとおり、3月までは寒いですが4月からは暖かい。しかも区切りとなる時期です。
冬場、さんざん迷惑を感じてきた周辺住民がいるとすれば、3月で終わりを期待をするのは普通なことです。
4月になったらも暖かいし、薪ストーブやめてくれないかな?くれるよね?
私は毎年、希望的観測も込みで非常に期待しています。毎年裏切られますが……。
逆に言えば、その期待に応えることで「常識のある利用者」として見てもらいやすくなるかもしれません。「毎年3月末までしか使われない」と分かるだけでも、周辺住民として心理的負担は減るものですよ。
住宅地でどうしても薪ストーブを利用するなら、周囲の理解を得るためのプラス要因となるはずです。
薪ストーブを4月以降も使い続けるデメリット
薪ストーブ利用を3月までと提案する理由について書きました。逆に、4月以降も使い続けるとどうなるでしょうか!?
メリットは「自分たち家族が暖かい・幸せを感じられる」と、分かりやすいですね。対するデメリットは利用者目線では分かりづらいと思いますので、近隣住民目線で書きたいと思います。
悪目立ちしやすい
これまでも書いてきたとおり、4月は多くの人にとって暖かく感じる季節です。日によっては汗をかくほど暑い日も出てきます。そんなこともあり、
こんな季節にもなって薪ストーブ!?超絶あり得ない
と思う人もいます。
たしかに肌寒い日があるのは分かるんです。しかし薪ストーブは高熱を発する極めて暖かい暖房器具と言われますよね。
これは例えるなら、4月に真冬用の極厚コートを羽織り、もこもこマフラー&手袋装備で出歩くような季節外れ感ではないでしょうか。
服装なら季節外れでも(見る人をびっくりさせはしても)人に迷惑はかからないので良いです。しかし薪ストーブは煙により多かれ少なかれで周囲の空気に影響します。
あの家だけ4月の昼間に煙が出てる。この時期に薪ストーブ、どんだけ~?
冬場なら煙突から立ち昇る煙もめずらしくありませんが、春は少数派なので悪目立ちししやすくなることでしょう。近隣住民にはデメリットの可能性しかない暖房器具ですから、悪目立ちしてよいことなどなさそうです。
非常識な利用者として認定される可能性
4月~の薪ストーブ利用は、単に利用する以上のメッセージを周辺住民に与えることもあります。
もし「人に多少でも迷惑をかけている認識」+「思いやりや配慮」があれば、薪ストーブは本当に寒い時期に限って使うのが道理です。
さして寒くない4月以降に使う=そのどちらかが欠けていることと同意です。本当に迷惑がゼロであればよいですが、そうでない場合は非常識な利用者として認定されてしまう可能性があるでしょう。
非常識な人として認定されれば、文字通り煙たがられる存在になってしまい、薪ストーブ利用の理解も得にくくなります。
けんかを売ることになる
特に、これまでに一度でも近隣住民からクレームやお願いをされたことがある利用者さんは注意してください。
迷惑だとクレームを入れたのに、4月になっても使うってどういうこと!?
臭いって言ってるのに人の話きいてない。これってけんか売ってる!?
迷惑であることを伝えた上で、必要ではない季節になっても薪ストーブを利用するということ。それは以下の様な無言のメッセージと等しいです。
- 自分の家族の幸せが第一
- 他の家の迷惑は二の次(または迷惑をかけているつもりがないことも)
- 迷惑と思われていても関係無く使う
- これくらい我慢してほしい
利用される側としては、ここまで露骨には思っていないのかもしれません。
ですが被害を受ける側からすれば、こんな風に反抗メッセージとして感じるものです。
もしも本当に反抗する意を表したいなら別ですが、そうでない場合はご注意ください。意図せずご近所関係が悪くなっていくのはお互いにとって良くありませんので。
まとめ
近隣関係を気にする方は、薪ストーブは3月いっぱいまでにしたらどうでしょう、ということを提案しました。
薪ストーブ設置宅でも、夏場用にエアコンがついている家がほとんどだと思います。4月からは、肌寒い日はエアコンを使ってみてはいかがでしょうか。
誰もがご存じの通り、エアコンなら温度設定さえしておけば「暑すぎた!」なんてこともありません。ちょうど良い温度に設定できますし、暑く感じてもすぐ消せます。
知ってます。。
わかりきったことなのですが、ついつい冬場の習慣を引きずっていただけの方もいると思います。しかし今一度よく考えてみると、4月ならエアコンもありとは思いませんか。
「3月で薪ストーブは締めて4月からはエアコン」住宅地で薪ストーブを使われる方の気づきになれば幸いです。
コメント