被害者側目線からのまとまった情報が少ない
被害を感じる側の情報がもっとネット上にたくさんあれば、私も事前に気づけたのかもしれません。加えてそれらの情報は、良識のある設置検討者にも参考になるはずです。
しかし実際には、薪ストーブ利用者側が発信する情報にくらべて、被害を感じる人が発信する情報は圧倒的に少ないです。
よくあるネット上の情報は、次の2つです。
薪ストーブ被害の相談系
被害者の情報でもっともよく目にするのは、質問サイトや掲示板への投稿です。とても役には立つのですが、あちこちに点在しすぎていて、読むのが大変なこと。そして感情的な罵詈雑言のやりとりもそれなりにあり、精神的にも読むのが疲れます(汗)。
こういったところでやり取りを見て、薪ストーブ問題は難しいのだなと感じるところです。
薪ストーブ否定の投稿
ご自身のSNSやブログで、薪ストーブを痛烈に否定されている方もいます。その方の被害のすさまじさや、時に常識が全く通用しない相手もいることを考えると、お気持ちお察しします。
実際、マスコミなどの大きな相手を動かすには、この手の強い声が必要なのかもしれません。
ただ、以下のような常識のある方には、ちょいと強すぎるのかなとも考えました。
これらの方々に、被害者からの声・意見を角が立たずに情報として届け、改善の参考にしていただくにはどうすれば良いのだろう？とも考えました。
被害を受けている側でないとわからないことは役立つかも！？
被害者が利用者の気持ちをわかりづらいように、利用者も被害者の気持ちを分かりづらいはず。
ですから被害を経験したからこそ分かることを、できるだけ客観的に紹介する。そうすれば役立つかもしれないな、何かが少しでも変わるかもしれないな、と思い至りました。
そう思えるのは、私の場合は被害が致命的までとはいかず、相手が（たぶん）常識ある方だからということにつきます。もし非常識な人であれば、冷静に書けなかったでしょう。
負（デメリット）の情報も広がる必要があると考える
長くなりましたが、これまでの諸々の体験・いろいろな考えを通じて導き出されたこと。
それは、住宅街における薪ストーブの負（デメリット）の情報を正しく広げる必要があるということです。
情報の発信は、利用する人・被害を受けたことのある人のどちらでも良いでしょうか。しかしいずれにしても、相反する側の十分な理解が大事と考えます。
情報不足で、軽い気持ちで設置・利用してしまう人
すでに書いたとおり、現在の日本では薪ストーブの良い面を伝える情報が圧倒的に多いです。情報発信者の環境も様々なので、誤解してしまうこともありえます。
世の中心ゆくまで調べあげてから導入する人だけではありません。よって軽い気持ちで設置・利用してしまう人も一定数いるはずです。
エコだカーボンニュートラルだロハスだスローライフだなどと、環境に良いことをしているつもりで住宅街に設置し、意図せず人に迷惑をかけてしまう。こんなことも普通にありえる状況だと思うのです。
つまりは情報が足りていないことに起因します。情報を正しく広めることにより、それを減らすことができると考えます。
当時の私も、もう少し予算があれば薪ストーブを導入していたかもしれません。今の我が家周辺の密集度合いだと厳しかったと思います。
特に住宅街での利用にはハードルがあることの周知が必要
特に住宅街では、たくさんの人が住んでいます。たくさんの人が住む＝様々な許容を持った人が生活しているということです。
また、近くにたくさんの建物（家）があることで、煙や臭いの流れや行方は強く影響を受けます。
ゆえに住宅街はクレームを発生させてしまいやすい場所であること。クレームが無かったとしても、周辺住人に我慢をさせてしまいやすい場所です。
決して住宅街に設置できないとは言いませんが、それなりのハードルがあることや、周囲の理解が必要だという周知が必要と思います。
知った上で導入するのはその人次第
メリット・デメリットを理解された上で、ご自身の考えで薪ストーブを設置されることは当然自由です。
中には住宅街でも充分に気をつけて導入する……という選択をする人もいるでしょう。
情報を正しく広めたいとは思いますが、人の考えをとやかく言うつもりありません。多種多様の考え・価値観を持つのが人間ですので。
私としては、
の2点を広められれば、一個人としては充分健闘したと言えるのではないかと考えます。
少しでも想定外の設置や、不適切な利用での被害を減らすことができ、環境に貢献できればいいなと思います。
まとめ
ちょっと長かったですが、私が薪ストーブのデメリット情報サイトを作る経緯・考えをご紹介しました。
単純に自分が欲しかった情報をまとめているサイトが無かったこと。そして法整備が遅れている日本において、環境に貢献できればと言う思いです。
被害を経験する側が薪ストーブの情報サイトを作るなんて、変わっているのかもしれません。変わっているからこそ、ユニークな意見として何かの参考にしていただければ幸いです。
サイト案内でも書いていますが、決して薪ストーブ自体を悪いものと言うものでは無いことを書き添えておきます。
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