残念ながら、何をやっても苦情・クレームが解決しない場合も考えられます。煙をゼロにすることはできないので、気になる人や体質的なものもあるからです。
そんな状況になった際の考え方や、陥りやすい心理などを書いておきたいと思います。
苦情・クレームが解決できない場合
やっぱり相手が神経質なだけかと思ったら
これだけやったのに苦情・クレームがあるのは、相手が神経質だからだ!
人というのは、問題が解決しないと、自分に都合が良いことを思いだしてしまう生き物です。
- 薪ストーブ業者は苦情・クレームは少ないと言っていた
- 高いお金を出して高性能な本体を購入した
- 煙突だって隣人宅より高い
- こんなに注意して使っている
- 対策もやった
- 他の家は気にならないと言っていた
こうなった時、相手が神経質と判断すれば全て解決します。
- 自分は悪くない
- 悪いのは全て相手
- であればもう何もしなくても良い
- この問題は終わり!
あなたにとっては非常に魅力的で、楽です。そのためどうしてもこういった心理が働きやすい状態となっています。
それを理解した上で、冷静に考えてみる必要があります。
これだけ頑張ったのにと思ったら
自分が頑張った分は、認めて欲しいですよね。これだけがんばったのだから相手には妥協してほしい……と考えるのは当然の心理です。
しかし私も経験があるのですが、苦情・クレームを言う側が求めているのはがんばりではありません。以下のような結果です。
- 綺麗な空気
- 騒音や振動の無い生活
- 煙を吸わされない生活
- ごくごく当たり前の生活
心理的には頑張っていただければ大変ありがたいとは思っているはずです。ありがたいのですが、求めているのは上記のような結果です。逆に言えば、頑張らなくても結果が出ていればOKなのです。
例えば、頑張って働いても、収入が足りなければ家族は生活に困るので問題ですよね。逆に頑張らなくても高収入なら文句は言われないのと同じです。
ですので結果が伴わない場合、苦情・クレームは解決しないのはおかしいことではありません。
今一度、どの程度の結果が出ているかコミュニケーションしてみてはいかがでしょうか。
折り合いがつかない場合の対応
コミュニケーションをしっかりとった上であらゆる対策をとったとします。当然、煙突は隣家の屋根よりもずっと高く15m級、すすとり君Homeも設置していることでしょう。
住宅地での薪ストーブはあまり向いていないですが、本ページの内容を全てやるような方は充分対応しているように思います。
逆に、素晴らしい利用者さんだとしか言えません。
しかしながら、住宅街では様々な人が住んでいます。予想もできないケースもあるのかもしれません。
- 喘息でどうしても咳が出てしまう
- 今は対策したが過去に迷惑をかけたせいで野焼きの煙も自分のせいにされる
- 心情的に薪ストーブが許せない
- わずかな煙も許せない本当に神経質な人
ここまでやってダメだった場合は、コミュニケーションの末に、ご自身で判断する他ないと思います。
まとめ
当サイト始まって以来の、複数ページの大容量ページになりました。それだけ書くことがある=複雑であり難しい問題なのだと思います。
しかしながら、その本質は特別難しいものではありません。
住宅地で薪ストーブを使う=コミュニケーションが必要ということです。
よく言われることですが、やはりこれにつきます。
同じ住宅地で住む者同士、相手を尊重して対処することをベースにコミュニケーションすれば、そもそも本ページの内容の多くは特別な内容ではないと思うのです。
難しくしているのは、以下の様な気持ちです。
- もしかしたら相手が神経質なのかもしれない
- 自分は悪くないと思いたい
- 相手をうまくやりこめて薪ストーブを使いたい
- コミュニケーションなんて取りたくない、正直面倒
しかしながら、ここまで読んでいらっしゃるあなたは理解のある方だと思います(そうでなければこんな長い記事を全部読みません)。
理解のあるあなたなら、相手の気持ちになって冷静に考え・対応できるはずです。苦情・クレームがうまく解決することをお祈り申しあげます。
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