住宅地に薪ストーブを設置検討中の方へ。事前に知っていただきたいこと【まとめ】

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住宅地に薪ストーブを検討中の方へ 設置を検討中の方

住宅地に薪ストーブを設置しようかどうか考えています。

ヤマダ
ヤマダ

本ページの内容を一度読んでからご検討ください!

住宅地にチラホラ目にとまる煙突。その数を見れば、住宅地に薪ストーブを設置しようと考えている方が一定数いらっしゃるのは間違いないことでしょう。

個人的に住宅地には適さないと考えていますが、それはさておき。

本ページでお伝えしたいのは「住宅地で薪ストーブを設置するということ」の事実・デメリットを知ってから検討してほしいということです。

薪ストーブの販売業者は「売るため」に存在しています。また、商品に愛もあるためか、デメリットを過小に説明する傾向があり、現実的に正しく説明されているとは言えません。

本ページは、設置させないよう仕向けるために書いているわけではありません。事実ベースでの情報を提供することを目的に書いています。

決して誇張したりもしませんので、できるだけニュートラルな姿勢でお読みいただければ幸いです。

ヤマダ
ヤマダ

私は、家の窓から4本の煙突が見えるので、利用者よりも煙の出方や流れ方を理解しています。

正しく使っても煙(臭い)は出る

煙イメージ

最も勘違いしやすい点がこちらです。薪ストーブは、どんなに正しく使っても煙(臭い)は出るということ。住宅地に設置するなら、正しく理解しておく必要があります。

そもそもの煙の定義

念のため、煙についての定義を最初に書いておきます。誰もがご存じの通り、煙は目に見える煙見えない煙がありますよね。

世の中の説明は「目に見える煙のみを煙」としているんじゃないか!?としか読めない例が度々あります。しかし周辺住民にとっては、臭気などの目に見えない煙の方がよっぽど問題です。

そのため本ページでは、見える・見えないにかかわらず「薪を燃やした結果発生するもの全般」を煙とします。臭気や微粒な煤じんなども煙です。

正しく使えば煙は少ない!?

よく薪ストーブ販売業者は、営業トークで次のように言います。

  • 正しく使えば煙はほとんどでません。
  • 焚きつけ時には少し煙がでますが、高温になれば煙は出ません
  • 最近の薪ストーブは高性能なので煙は少ないです。
  • 乾燥した薪を使えば煙は少ないです。

これは全て薪ストーブの煙を良い表現にした言いまわしです。そして全て逆に言えば「煙は出る」ことも意味しています。

嘘ではありませんが、短絡的に「煙は少ない=設置してもOK」という思考にならないよう、注意が必要です。

そもそも設置検討者は、薪ストーブに興味・好感があるから話を聞いています。そのため「少ない=OK」という認知バイアスが生じやすい状態になっていることに気をつけてください。

現実を補足してみる

以下は、先ほどの営業トークの現実を補足しています。

  • 正しく使えば煙はほとんどでません。
    • →正しく使っても煙は出ます。
    • →正しく使わないと大量の煙が出ます。
  • 焚きつけ時には少し煙がでますが、高温になれば煙は出ません
    • →焚きつけ時は、下手だと大量の煙が出ます。
    • →焚きつけ時は、上手く使っても目に見える程に煙は出ます。
    • →下手だとそもそも高温にならず、不完全燃焼により煙が出ます。
    • →高温になれば確かに“見える煙”はありません。しかし臭いが完全になくなるわけではなく、風向きによって周辺が臭うことがあります。
  • 最近の薪ストーブは高性能なので煙は少ないです。
    • →EPA認証薪ストーブ等は比較的煙が少ないのは事実です。しかし少ない=臭わないわけではありませんし、下手に使えば煙は多く出ます。
    • →EPA認証と言えど、そもそも薪ストーブ自体が暖炉の次に大気汚染しやすい暖房器具です。
  • 乾燥した薪を使えば煙は少ないです。
    • →どんなにしっかり乾燥させても煙は出ます。
    • →乾燥があまい薪は、大量の煙が出ます。

これらは全て事実です。まぁこんな言い方をしたら売れませんよね。

逆にこのような説明も織り交ぜている業者さんであれば、かなり正直で信頼できると思います。

普通のオーナーならば、こんな営業トークは正直すぎるから止めろと言うでしょう。しかし営利企業というのは、残念ながら売上重視です。

ヤマダ
ヤマダ

話題の中古自動車販売会社のような大きな会社でもそうなのですから……。

正しい認識

やっぱり、煙は出ます。上手に使おうが、しっかり乾燥させようが、モノを燃やすのですからある程度は当然ですね。

簡潔に表現すると、以下の様な認識が必要ではないかと思います。

  • 下手をすれば大量に煙が出る
  • 上手に使えばある程度は抑えられるが、必ず煙は(臭いも)出る

ちょっとでも設置・薪・燃やし方などで下手をすれば、不完全燃焼でヤバいくらい煙は出ます。その場合の臭いは住宅地でやっちゃ駄目なレベルです。

私の近所でも比較的下手な利用者(または無関心な利用者)がいますが、黒煙がしょっちゅう出ています。

逆に上手い方もおり、その場合目に見える煙は焚きつけ時くらいです。ただし見えない臭気は焚き付けが済んでも漂います。

問題になるほど煙は出ない?迷惑にならない?→誰も分かりません

煙は多少出ることは分かっています。しかし問題になるほどの煙は出ないのでは?

……という方もいらっしゃることでしょう。

それに対する正しい情報を提供したいと思います。

上手に使えば、受忍限度を超えない?

法律で定められていないことでも、「受忍限度」を超えていると不法行為が成立することがあります。

ものすごくかみ砕いて言うと、常識の範囲で我慢するレベル(受忍限度)を超えてしまうと、訴えられて負けるかもしれないよ、ということです。

さて、薪ストーブは受忍限度を超えるでしょうか?もちろん利用状況によりますが、常に不完全燃焼をするような使い方をすれば超えるかもしれません。

逆に、以下の条件が揃った場合はどうでしょうか。

  • 高い煙突
  • 乾燥した薪
  • 排煙の少ない薪ストーブ
  • 高テクニック
  • 日中は基本使わない

あくまで私の環境で測定した限りでは、超えませんでした。

ですのできちんと使えば、法で裁かれる心配はないのかもしれません(繰り返しになりますが使用状況によるので断定はできません)。

薪ストーブ関連の受忍限度については、以下ページでも解説していますので、気になる方は読んでみてください。

問題になる・ならないは周りが決めること

じゃあ法律的に問題無ければ、何をやっても良いか……と言えばそうでは無いのが世の中です。

例えば、バーベキューをやってはいけないという法律はありません。ですがあなたの隣人が、暖かい時期に「趣味だから」と毎日バーベキューをし出したら、あなたにとって問題ですよね!?

つまり問題(迷惑)になる・ならないは法律だけではない。そして「やる側」が決めるのではなく「周りが決めること」なのです。

そしてあなたは今まさに、寒い季節に毎日のように薪ストーブを炊くかもしれないと、考えている最中ということになります(説教したいのではなく、事実として受け取ってください)。

臭いが強そうなのは焚き付けの時だけなら大丈夫!?

利用する側はそう思いがちですが、実際は1時間以上、風下の宅内は臭います。

なぜなら、現代の建物は24時間換気が備わっており、一度強い臭いが室内に入るとなかなか抜けていかないようにできているからです。

利用者さん向けの記事ですが、理由を詳しく知りたい方は以下のページもご覧ください。

地域固有の風向きがあることも

検討中の土地は立地が良さそうだから、大丈夫かな!?

実際に設置してみないと、その土地の空気の流れは分かりません。薪ストーブの煙は、意外な方向に流れていって迷惑をかけてしまうこともあります。

例えば高台に薪ストーブを設置したとしても、周囲に迷惑がかかることもあります。

気になる方は、以下のページもご覧ください。

ヤマダ
ヤマダ

周囲の建物も影響するので、事前に知るのは難しいでしょうね。

業者には「クレームなど来たことが無い」と言われた

営業
営業

弊社のお客様ではクレームが来たことがありません。問題のあるレベルの煙は出ていない証拠です。

……と言われたんですけれど。

このように営業されると、「多少の煙が出つつも現実的にクレームが来るほどではないのかな!?」と思ってしまいます。

しかし、これを鵜呑みにすることはできません。

ご近所問題はセンシティブな問題につき、クレームを言うのは非常に勇気がいります。ましてや法律的には規制がないのですから、怒りを感じていてもなかなか言えません。

つまり1件のクレームがどれだけ我慢した上で発生するかという視点が抜けています。サイレントクレーマーの存在も考える必要があります。

例えばあなたが飲食店などで不快になった場合、クレームを入れるのってパワーがいると感じませんか?無関係な客の立場でもそうなのです。末永く顔を合せるかもしれないご近所にクレームを入れるのが、どれだけ大変なことか考えてみてください。

住宅地の薪ストーブは、迷惑をかける可能性がある前提で考える

お願いイメージ

ここまでで、薪ストーブの煙は多かれ少なかれ出ること。そして、迷惑になるかはわからないことを書きました。

これらは事実だと言い切れます。

と同時に、本当にニュートラルな視点で言えば、住宅地で薪ストーブを絶対に使えないというわけではないとも言えます。

周辺の理解を得られる配慮が必要

多かれ少なかれ煙は出るのです。であれば、住宅地での薪ストーブは多かれ少なかれ迷惑をかける可能性がある。これを前提としておく必要があると考えます。

であれば、以下の様な努力は必要でしょう。

  1. 設置の際にできる限りの対策をする
  2. 常に煙を減らす努力をする
  3. 定期的に煙の見回りをする
  4. 定期的に周辺住民に困っていないか確認をとる

特に重要なのは4、つまり周囲とのコミュニケーションです。周囲への配慮として、困っていないかを聞いてあげれば「実は……」などと言い出しやすいです。

そしてもし困っていれば対応する。そうすれば、多少の迷惑はあれど、周辺の理解を得られる可能性があります。

ひいては「配慮してくれてるし、まあお互い様」と思ってもらえる可能性もゼロではないはずです。

逆に言えば、どうやっても理解を得られない可能性も考慮しておくべきです。これについては後述します。

煙で問題が起こる人の存在を理解しておく

あなたは、喘息持ちの人や、赤ちゃんの隣でタバコを吸う人をどう思いますか?多くの方は、かわいそう、ありえない、非常識だ、と思いますよね。

世の中には、煙に弱い人、問題のある人が存在します。

例えばあなたが薪ストーブを設置したところで、近隣に重度の喘息持ちの人や、赤ちゃんが住んでいたとしましょう。

あなたがどんなに上手に使ったところで無煙にはできません。煙による喘息の発作が出るなどしてしまう可能性があります。

住宅地は多くの人が住んでいます。そのような場所で薪ストーブを設置するということは、こういうケースも想定しておく必要があります。

最悪の事態にはどうするか想定しておく

隣人が喘息持ちだった。ほんのわずかな煙でも発作が出てしまう。周囲の理解が得られない。でもがんばって自分なりに対策したけどダメだった……。

そんな場合、どうするかの対処は想定しておく必要がありそうです。

法律に反していなければそのまま使うことも可能ですが、道義にもとる行為です。

本ページをご覧になっている多くの常識のある方にとっては、何からの対処を検討する必要があるでしょう。

「止める」以外は、より多くのお金を要することになります。住宅地に薪ストーブを設置するなら、事前に最悪の事態も想定しておく必要があります。

ヤマダ
ヤマダ

個人的には、住宅地なら「すすとり君Home」は設置推奨です。

まとめ

以上、住宅地での薪ストーブの現実を解説しました。

もっとストレートにどんなことが迷惑になりえるかを知りたい方は、以下ページでも解説しています。利用者さん向けのページですが、一読いただくとヒントになると思われます。

というわけで、改めて住宅地で薪ストーブを設置する価値があるかを考えてみてください。

本ページをお読みになった上で検討し、それでも「設置する!」「設置したい!」という方もいるかもしれません。

充分に検討した上で設置するのは、現在の日本において個人の自由です。その場合は、どうか誠実な利用者さんになって欲しいと願います。

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